ジャパンディスプレイ、九大の有機EL開発プロジェクトに参画

2012年7月26日 12:12

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 ジャパンディスプレイは25日、九州大学が発足した最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)の研究開発指針に賛同し、同プロジェクトに参画することを決定したと発表した。

 九州大学は、2010年から最先端研究開発支援プログラムにおいて採択された研究課題「スーパー有機ELデバイスとその革新的材料への挑戦」(中心研究者:安達千波矢教授)を推進するためにOPERAを発足させた。現在OPERAでは、12の民間企業、1つの公的研究機関、11大学がプロジェクトに参画しており、新たな発光材料の設計・合成、デバイス作製、プロセス・パネル化要素技術など、基礎研究から出口を見据えた応用開発まで包括的に有機ELに関する研究を推進している。

 具体的には、OPERAは現在、中心課題である新規有機EL発光材料の開発に関して、TADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence)と呼ばれている新しい発光機構に着目し、世界に先駆け、レアメタルフリーで高い発光効率を示す新材料の開発を進めている。有機ELデバイスを中心とした有機半導体デバイスにおいて日本が世界を先導する科学技術を確立し、その産業化の進展や知的財産の確保に貢献することを目的としている。

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