【今、この銘柄】利回り4%超の星光PMC、「海外拡販」戦略で大幅増益

2012年7月18日 09:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  製紙用薬品などを手掛ける星光PMC <4963> は、足元の株価水準の割安感を見直す余地がありそうだ。

  製紙用薬品を主力として、印刷インキ用樹脂なども手掛ける化学メーカーである。国内市場成熟への対応が課題となっているが、「中国や東南アジアを中心とする海外市場での拡販、さらに高付加価値製品へのシフトなどの戦略」を推進しており、成長余地があるだろう。

  今期(13年3月期)通期連結業績の会社予想は、売上高が前期比4.0%増、営業利益が同40.6%増、経常利益が同41.0%増、純利益が同2.3倍としている。前期は製紙用薬品の国内需要低迷などで減収減益だったが、今期は製紙用薬品の海外拡販や、売上構成の改善などで増収増益の見込みとしている。なお年間配当は普通配12円の予想で、記念配2円を含む前期との比較で1円減配の予想としている。

  株価の動きを見ると、2月3日の年初来高値350円から反落し、その後は26週移動平均線を割り込んで調整局面となっている。ただし2011年後半のボックスレンジ(250円~270円近辺)に回帰することなく、6月5日の直近安値278円から反発して下値を切り上げている。調整一巡して26週移動平均線回復が接近しているようだ。

  7月17日の終値302円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円96銭で算出)は8倍台、今期予想配当利回りは4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS636円73銭で算出)は0.4倍台となり、割安感の強い水準である。

  当面は26週移動平均線の回復がポイントになるが、下値を切り上げて26週移動平均線を突破すればトレンド好転の形となるだけに、一段高の可能性もあるだろう。指標面の割安感を考慮すれば、年初来高値の350円近辺がターゲット水準になりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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