ドコモ、東大病院と共同で「携帯電話を用いた外来患者受付システム」等を開発

2012年7月17日 21:39

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「携帯電話を用いた外来患者受付システム」のイメージ(画像:NTTドコモ)

「携帯電話を用いた外来患者受付システム」のイメージ(画像:NTTドコモ)[写真拡大]

 NTTドコモは17日、東京大学医学部附属病院との共同研究を通じて、外来患者が診察までの待ち時間を有効活用し、ストレス等の軽減を図ることができる「携帯電話を用いた外来患者受付システム」等、4つの医療支援システムを共同開発したと発表した。

 「携帯電話を用いた外来患者受付システム」では、患者の携帯電話を活用し、診察当日、患者が病院から約1.4Km圏内のエリアに入ったことを携帯電話の位置情報で検知すると、携帯電話に受付案内が通知され、病院まで行かずに携帯電話から診察受付をすることができる。

 また、診察までの時間には、その時点の診察状況(現在どの時間に診察予約をした人が診察されているのか)を携帯電話で確認することができ、診察時間になると自身の診察の順番がきたことを知らせてくれる。これにより、患者は、病院内の待合スペースで診察順番を待つ必要がなく、病院近くのレストランで食事するなど、待ち時間を有効活用することが可能となる。

 その他、同システムは、診察前日の予約案内を通知する機能や診察料の支払いの順番がきたことを知らせる機能もあり、診察前から診察後までをサポートするシステムとなっている。

 2011年11月から2012年6月までの間に実施した東大病院における同システムの実証試験の結果では、利用した患者から「待ち時間を有効に活用できた」、「診察進捗状況が分かり安心であった」などのインタビュー結果が出ており、診察までの待ち時間の有効活用やストレスの軽減が確認されたという。

 今後ドコモは、実証試験をもとに東大病院での実用化を目指すとともに、他の病院へのシステム導入の提案を実施していく方針。

 なお、NTTドコモは、東大病院とともに、2009年9月から約3年間にわたり、社会連携講座「健康空間情報学」を東大病院22世紀医療センター内に開設し、携帯電話等のモバイル情報機器を活用した医療情報環境の構築に関する共同研究を実施している。

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