米国で若者の「ダウンロード」離れ、代わりにストリーミングが普及

2012年6月22日 07:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米国ではすでにネットからの音楽ダウンロード数がCDの売り上げ枚数を上回っており、「CD離れ」が進んでいるが、CNNのレポートによると、今度は「デジタルデータの購入」離れが進んでいるという。といっても音楽を聞くことが減っているのではなく、デジタルデータを「所有する」という行為がなくなりつつある、ということらしい(CNN本家/.)。

 音楽業界は1990年代後半の「Napster」の時代から激変してきた。5年前はリスナーたちは音楽CDを買うか、アルバムのダウンロードの間で選択する必要があった。しかし今は違う。「Pandora」や「Spotify」のような音楽ストリーミング・サービスが普及したことにより、選択肢は音楽をダウンロードすることか、オンラインでストリーミング再生するかどうかの違いになりつつある。

 そしてCNNの学生へのインタビューによると、今ではダウンロードすることも減りつつあるという。ストリーミング再生が人気となっている理由の一つは、すでに著作権問題がクリアされていること、そしていつでも必要な曲を呼び出せるようになってきているからだ。独立系音楽出版「Evolver.fm」を運営するEliot Van Buskirk氏によると、音楽を所有しないのは「いつでもどこでも聞ける」自由につながっているという。音楽業界の課題としては、アルバムや歌手単位のようなコレクション性をどう確保するかにあるとしている。

 若いリスナーにとって、必要なデバイス上で聴きたい音楽をいつでも聞けるのではあれば、メディアの違いは気にしない時代になってきているようだ。

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