米Evernote、iPad用デジタル手書きアプリPenultimateを買収

　革新的なプロダクトやサービス開発を通して「すべてを記録する」ことをサポートする米Evernote社は、iPadアプリ歴代販売数第4位のiPad用デジタル手書きアプリPenultimateの買収を発表した。今回の買収により、今後Evernote内の手書き機能が拡張され、またPenultimateはより多くのプラットフォームやデバイスで利用できるようになる。

　Penultimateアプリは、物理的なノートや手帳の操作感を再現するように作られており、指やスタイラスを使用し、どこでもノートを取ることが可能。紙の種類、インクの色、線の太さを自由に決められ、取ったノートは Evernoteに簡単に保存できるのが特徴。

　Evernote社のフィル・リービンCEOは、「デジタル手書き技術は数十年前から存在しているにも関わらず、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせが最適でなかったため、今まで広く一般に普及することはなかった。しかしPenultimateとiPadの登場のおかげで、この状況は変わりつつある。ようやく、タブレットで書くという操作感が真に優れたものになったことで、今こそこの領域を強化するための買収の時期と決断した。今後、Penultimateを改善しつつ、Evernoteへの機能強化にもつながることを多く計画している。Penultimateは既に存在する中で最も優れた手書きアプリだと考えているが、飛躍はこれからだ」とコメントしている。