なぜ Linux はデスクトップ PC 用 OS としては普及しないのか?

2012年5月7日 10:50

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 Gartner が 2 月に発表した資料によると、Android を含めた Linux の市場シェアは、2010 年末には 30.5 % であったのに対して 2011 年末には 50.9 % まで成長し、スマートフォン市場では圧倒的な存在感を持つ。しかし Linux のデスクトップ PC としての市場シェアは今後 5 年は 2 % を下回るだろうと予測されている。なぜだ (NETWORKWORLD の記事本家 /. 記事) 。

 Linux は以前に比べれば使いやすくなり、企業に勤める IT 系スタッフもそのことをよく理解していて Linux が大好きという人もいる。ウイルスやトロイの木馬も Windows に比べれば少ない。しかし普及しないその理由は無料であることが既にアドバンテージとなっていない点、管理費用、アプリケーションの互換性が問題だとしている。

 新しい PC を購入する場合は、大抵 Windows がバンドルされており価格に大きく影響しない。さらに管理コストを考える上で Microsoft は 10 年間 Windows の各バージョンをサポートするのに対して、Linux の場合は毎年新しいバージョンに切り替える必要がある。また Linux には、商用グレードのアプリケーションが不足しているのも問題だとしている。

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