【話題株】時価総額3億円クリアで見直しのインスペック、海外市場開拓に力

2012年4月6日 13:49

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  時価総額基準達成のインスペック <6656> (東マ)は、1350円高の3万3400円と6日続伸。東証の上場規定では時価総額が「3億円未満」となれば上場廃止に該当するとされている。

  同社株は昨年12月末に3億円未満となっていたが、今年3月末で3億円以上となり、廃止基準に該当しないこととなった。

  同社株の発行済株式数は1万0663株。時価総額3億円以上のためには、株価はほぼ3万円以上が目安。昨年12月12日に3万円を切り、年末は2万6500円。今年に入っても、一時は1月23日に2万2700円まで下げていた。ところが、3月9日には4万0050円をつけるなど急反発、3月末株価は3万0100円となって、規定の月間平均時価総額及び月末時価総額が3億円以上となった。

  同社は、半導体及びIT関連デバイスの光学式外観検査装置メーカー。高性能画像処理技術、メカトロニクス技術、光学センシング技術を統合、検査ニーズを高度に実現する「TABテープ検査装置」、「ガラス基板検査装置」などの開発・製造・販売・保守を手がける。   AOI(基板外観検査装置)の潜在ユーザである多くのエレクトロニクス製品の量産向上は、労働コストの低いアジア諸国にシフト。国内のAOI市場は新製品やカスタム品などの特別仕様に対するニーズが大半を占め、市場全体としては成長は著しく鈍化しているという。

  同社の今4月期は、前期比5.7%減収、営業赤字8000万円(前期は黒字1000万円)、無配の見通し。

  一方、海外における検査装置の展開を図るため、昨年6月に台湾の有力代理店と販売契約を結び販売活動を展開。今年3月6日には台湾の大手基板メーカーと外観検査装置の供給に関する長期パートナーシップに関する事項及び最終外観検査装置の供給に関する事項に合意した。

  昨年3月には7万1000円、同6月に7万0700円の高値がある。もともと人気性のある銘柄。海外展開と上場基準維持から見直されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【介護サービス関連特集(2)】各社とも在宅医療・介護サービス分野の強化方針打ち出す(2012/03/25)
【再生可能エネルギー特集(1)】太陽光発電、地熱発電、風力発電にあらためて注目(2012/04/01)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2012/02/02)
株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2012/02/02)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事