ソニー、Vitaで任意のコードを実行可能にする脆弱性が発見されたダウンロード版PSPタイトル2作品をストアから削除

2012年3月30日 05:00

印刷

記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 ハッカーグループがPS Vita上で自作アプリを作動させる非公式ツール「VHBL(Vita Half Byte Loade)」を公表した。このツールはPlayStation Storeからダウンロード購入できる「Motorstorm: Arctic Edge」(日本版タイトルは「Motorstorm Raging Ice」)というPSPソフトの脆弱性を使って独自コードを実行させるものだが、これを受けてソニーはこのソフトのオンライン販売を停止する対処を行った(KOTAKU JAPANArs Technica本家/.)。

 ソニーは以前からこのような「ソニーが認めないコード」を実行可能にするプログラムおよびその開発者について厳しい態度を取っていたが、今回はソフトウェアの脆弱性に起因する問題ということで、ソフトの公開を止めるという対処になったようだ。しかし、3月25日に「みんなのテニス」にも同様の「exploit code」があることが再びハッカーグループによって公表され、こちらも発売からわずかな時間でPSNストアから削除されてしまうことになった(Wololo.net1UP.com)。

 一番困ったのはこのゲームを楽しみにしていた人たちだろう。「Motorstorm」も「みんなのテニス」も、現時点ではダウンロード版の再販売の見通しは立っていない。

 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | バグ | ハードウェアハック | ゲーム

 関連ストーリー:
非改造の PSP で任意のプログラムを実行可能にする暗号鍵も発見される 2011年01月20日
PS3をハックしたハッカーら、SCEアメリカから訴えられる 2011年01月14日
PSPgo、突如大人気に? 自作ソフト等の実行を可能とするハックが理由? 2010年12月27日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事