神戸製鋼、業界最高効率の空気熱源温水ヒートポンプを開発・発売

2012年2月13日 13:50

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空気熱源温水ヒートポンプ「ハイエフミニHEM-90A」(画像:神戸製鋼所)

空気熱源温水ヒートポンプ「ハイエフミニHEM-90A」(画像:神戸製鋼所)[写真拡大]

 神戸製鋼所は13日、工場の加熱プロセスに使用される70℃~90℃の温水を供給する空気熱源温水ヒートポンプ「ハイエフミニHEM-90A」を開発したと発表した。循環加温式の空気熱源温水ヒートポンプとしては業界最高のエネルギー効率(加熱COP3.3)を実現している。本体価格は3,000万円で、今年4月から販売を開始し、2015年に年間100台の販売を目指す。

 飲料・食料品・化学・塗装・電子デバイスなどの工場では、材料の加温、加熱殺菌や洗浄などに高温水を使用する工程があり、主にガスボイラで加熱・供給しているが、ヒートポンプへ置き換えると省エネルギー化のメリットがあるため普及が進んでいる。神戸製鋼ではこれまで、50℃までの温水を供給できる空気熱源温水ヒートポンプや、90℃までの温水を供給できる水熱源ヒートポンプを商品化してきたが、空気熱源でのさらなる供給温度の高温化のニーズがあった。

 今回開発した「HEM-90A」は、空気熱源ヒートポンプでは業界で初となる2段スクリュ圧縮機の採用、圧縮機モータの高温対応化、最適な冷媒選定によって供給温水の高温化が可能となり、温水を循環させて利用する空気熱源ヒートポンプとして業界最高効率で、70℃~90℃の温水供給を実現した。

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