中部電力、外部電源式アイドリングストップ給電スタンド事業を終了

2012年2月7日 17:31

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 中部電力は6日、「外部電源式アイドリングストップ給電スタンド事業」を終了すると発表した。

 同事業は、同社と駐車場オーナーが共同で、トラックステーションやパーキングエリア等に給電スタンドを設置し、待機しているトラックに電力を供給するサービス。給電スタンドを利用することにより、エンジンを切ったままでも運転室の冷暖房や冷凍冷蔵ユニットの稼働が可能となり、アイドリングストップによるCO2排出量や燃料費の削減を図ることができる。同事業には、東京電力が先行して参画しており、給電スタンド等の相互運用を行ってきた。

 同社は、2010年5月より、CO2削減による地球温暖化防止の取り組みとして「外部電源式アイドリングストップ給電スタンド事業」を行ってきた。しかし、昨年11月に事業パートナーである東京電力が、経営合理化により2011年度中の給電スタンド事業終了を決定。この影響で、中部電力は、東京電力が保有・運営し、相互運用している多くの給電スタンドや顧客管理システムが利用できなくなる見込みとなった。こうした状況を踏まえ、中部電力は、今後の給電スタンド事業の継続は困難であると判断し、事業を終了することを決定した。

 これに伴い、ニチレイグループの物流センターで実施してきた、低温物流ネットワークにおける「外部電源式冷凍トラック用アイドリングストップ給電システム」の導入効果の検証についても終了する。

 今後は、今年3月31日をもって給電スタンド事業の営業を終了し、事業の終了に伴う給電スタンド等の処理手続きを実施する。

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