日産、省エネ型自動車運搬船「日王丸」を導入 太陽光発電パネルやLEDを採用

2012年1月31日 11:03

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省エネ型自動車運搬船「日王丸」(画像:日産自動車)

省エネ型自動車運搬船「日王丸」(画像:日産自動車)[写真拡大]

 日産自動車は30日、新たに導入する完成車および部品海上輸送用の省エネ型自動車運搬船「日王丸」をマスコミに公開したと発表した。

 今回の省エネ型自動車運搬船は、株式会社新来島どっく(本社:東京都千代田区)による新造船で、内航船舶で初採用となる太陽光発電パネル、電子制御ディーゼル船舶エンジン、全艙内及び居住区へのLED照明、最新の低摩擦抵抗塗料や省エネ装置を採用した。これにより、従来の同型船舶と比較すると、年間最大約1,400トンの燃料節減に相当する、約4,200トンのCO2排出量の削減を達成できるという。

 なお、同船は、日産車の国内海上輸送の主力会社である日藤海運株式会社(本社:神奈川県横浜市)が、関東(追浜)-近畿(神戸)-九州(苅田)までの主要海上航路の運用を担当する。同航路の運航サービスは従来1週間に4航海していたが、同船が追加されることで6航海となり、日産車の輸送サービス向上への貢献も期待される。

 日産は中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2016」において業界をリードするカーボンフットプリントの最小化を目標に掲げており、ゼロ・エミッション車、エコカーの開発のみならず、生産・物流・オフィス、販売過程においてもCO2排出量の削減に取り組んでいる。

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