SOHO・ノマドワーキングな会社のノウハウ:小さな会社の会計は経営者が弥生会計でやった方がいい

2012年1月27日 12:43

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記事提供元:エクストリームオフライン

 自分が把握している限りで、税理士の仕事を大きく分けると「手続き」「節税」「経営分析」の3つです。中には「手続き」と「節税」だけの人もそれなりの数いるように思います。

 これらを自分でできるかできないかだけで言えば、少しだけ勉強すれば、全部自分で簡単にできます。

○手続き:税務署などで職員に聞きながらやれば誰でもできる。結構、丁寧に教えてくれる。
○節税:たくさんノウハウ本が出てて、節税のつもりが脱税にならないようきちんと解説されている。
○経営分析:自分で会計ソフトを使って簡単にできる。

 ただし、重要なのは自分でできるかどうかよりも、これらをアウトソーシングした方がコストが低い、またはより高い成果につながるかどうかなので、通常は税理士に依頼したほうがいい場合の方が多いと思います。

■経営者が少なからず会計スキルを持つことは重要
 しかし、スタートアップ企業などの小さな会社にとってはそうとも言えません。

 自分も含めて、SOHO・ノマドワーキングな会社は専門スキルを持つスペシャリストが起業するケースが多く、起業した時点での会計スキルはほとんどゼロで、専門スキルは高くてもうまく経営判断できないということが起こります。

 経営判断において会計スキルは極めて重要で、経営者がまったく会計スキルを持たないままスタートアップからそれらを税理士に一任するよりも、ある程度の会計スキルが身につくまでは、税務署で相談しながら、または自分で会計処理を行うことをサポートしてくれる税理士と契約して自分でやって、自分の判断力向上につなげた方が得策です。

■法人であれば弥生会計プロフェッショナルが一番便利。特に決算時は!
 様々な会計ソフトを見てきましたが、法人であれば「弥生会計プロフェッショナル」が一番便利です。

 他のソフトよりも遥かに決算時の手続きが楽で、日頃の経営分析も簡単です。

 決算時は、弥生会計で決算書類を出力して、税務署・県税事務所・市役所で手続きを行います。

 法人でもe-taxを使えますが、税務署に別途提出する所定用紙の書き方が新年度では変わることが多いので、税理士を使わない場合はe-taxではなく税務署に行って、その辺を税務署の職員に教えてもらいながら書類を提出した方が確実です。(しかも、Macだとe-taxまともに使えないし!)

 その他、都道府県税事務所などに提出する書類はほとんど書き方が変わらずすぐに済むので、全部回って手続きしても半日くらい、長くても1日で終わります。

 こういうソフトウェアを活用して、さらに慣れてしまえば、小さな会社の決算処理はかなり簡単なお仕事な割に勉強できることはたくさんあるので、ぜひ一度自分でやってみるといいかと思います。

※この記事は「エクストリームオフライン」の提供です。

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