トヨタ、新型HV「アクア」発表 生産は関東自動車工業の岩手工場で

2011年12月26日 15:19

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「アクア S」オプション装着車(画像:トヨタ自動車)

「アクア S」オプション装着車(画像:トヨタ自動車)[写真拡大]

 トヨタ自動車は26日、世界トップの低燃費を実現したコンパクトクラスの新型ハイブリッド(HV)車「アクア」を発表した。

 販売店は全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店。月販目標台数は12,000台で、価格は169万円(税込)からとなっている。また、「アクア」の生産は関東自動車工業の岩手工場で行われる。

 アクアは、小型・軽量・高効率化した最新の1.5Lハイブリッドシステム(リダクション機構付のTHSII)を搭載し、JC08モード走行燃費35.4km/L(10・15モード走行燃費40.0km/L)を実現している。

 膨張比率を高めたアトキンソンサイクルエンジンや、排出ガスを再循環させるクールドEGRシステムの採用で、エンジン効率を向上。バッテリーの電力で駆動する電動ウォーターポンプを採用し、ベルトレス化によるフリクション低減と冷却水流量の制御を緻密に行い、エンジンの高効率化に寄与している。パワーコントロールユニットや、発電用・駆動用モーターなどを含むハイブリッドトランスアクスルを新設計し、小型・軽量化を実現した。また、モーターのみで走るEVドライブモードを採用している。

 エクステリアは、力強く精悍なフロントフェイスと、きびきびとした走りを感じさせる踏ん張りの効いたリヤ周りとし、先進性を楽しく大胆にデザインした。ボディカラーは、新色のシトラスオレンジマイカメタリック、ライムホワイトパールクリスタルシャインを含む、毎日をいきいきと彩るスタイリッシュなカラー全10色を設定した。

 インテリアでは、インストルメントパネル周りは、空間をより広く感じさせる構成とし、ジオメトリックでモダンな面質を取り入れ、スイッチなどの操作エリアは見やすく色分けするなど、楽しさと日常の使いやすさを追求した。また、室内を広く明るく見せるメリハリのある配色にアクセントカラーを効かせたデザインとし、好みで選べる4色の内装色、アースブラウン、フレッシュグリーン、クールブルー、ナチュラルグレーを設定した。

 さらに、ゆったりサイズのフロントシートの採用や、リヤシートにはヘッドクリアランスやひざ周りに余裕を持たせる工夫で、快適な室内空間を実現。加えて、ハイブリッドバッテリーを小型化し、リヤシート下に配置することで、容量305Lの広い荷室空間を実現している。

 そのほか、2,550mmのロングホイールベースに加え、ハイブリッドユニット・エンジンを低く配置する低重心設計で、優れた操縦性を実現。センターメーター内に、楽しくエコ運転が実践できるエコドライブサポート機能を採用するなど、ハイブリッド車ならではの走りの楽しさを追及している。また、車両の走行状態に応じた適切な制動力を前後輪に配分するEBD機能付のABSと、ブレーキの踏み込み速度から緊急ブレーキであることを感知し、強い制動力を発生させるブレーキアシスト機能を搭載し、ブレーキ性能を最大限に発揮するなど、高水準の安全性能、快適装備も充実している。

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