TDK、不採算製品であるチップレゾネータの製造から撤退 生産の効率化進める

2011年11月28日 17:11

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 TDKは28日、現在モノづくり力強化と収益力改善の為の施策を実施しているが、今回その一環として、不採算製品であるチップレゾネータの製造を終息し、生産の効率化を進めると発表した。チップレゾネータは、圧電セラミックスの応用製品で、デジタル機器のクロック信号発生源の発振子として用いられる部品。

 同社は、経済構造の変化・世界的な事業環境の激化等に対応し、グローバル市場で勝ち残るため、現在、構造改革を実施している。今回、その一環としてTDK庄内株式会社遊佐工場にて扱っているチップレゾネータについて、採算性や将来性等を検討した結果、当該製品の製造を終息することを決定した。これに伴い、同工場は2012年9月末をめどに閉鎖する。

 なお、遊佐工場の閉鎖後は、TDK庄内株式会社は鶴岡工場(山形県鶴岡市)、酒田工場(山形県酒田市)、飯田工場(長野県飯田市)の3工場の運営体制となる。また、同工場に勤務している従業員(46人)は、TDK庄内の他工場に異動する予定。
 

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