マツダ、ベトナムの新工場で「デミオ」の現地組立を開始

2011年10月21日 15:36

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「ヴィナマツダ社 組立工場」(写真提供:マツダ)

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 マツダは21日、ベトナムにおける生産・販売統括会社「ヴィナマツダ社」が同国中部のクアンナム省ヌイタン地区に新設した組立工場において、『Mazda2(日本名:マツダ デミオ)』の現地組立を開始し、同日グランドオープニングセレモニーを実施したと発表した。

 式典は、「ヴィナマツダ社」が主催し、ベトナム政府の関係者ならびに、マツダから金井誠太(かない せいた)副社長執行役員(社長補佐、技術領域・品質統括、モノ造り推進・R&Dリエゾン室担当)が出席した。

 金井副社長はセレモニーで、「ASEAN地域におけるコンパクトカー市場の競合環境は非常に激しいものの、競合モデルにはない美しいデザインとスポーティな走り、高い環境性能を併せ持つ『Mazda2』は、ベトナムの人々に受け入れて頂けると確信している。近年のベトナムは、経済発展が著しく、また若年人口を多く抱えており、ASEAN地域における最重要市場の一つとなっている。この市場で成功するために、マツダ本社として、生産や販売などあらゆる面におけるバックアップを強化していく」と述べた。

 マツダは、「ヴィナマツダ社」を通じて、2011年3月から輸入完成車モデルを販売している。具体的には、日本生産車の「Mazda2」、「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」、「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」、「マツダ CX-9」、そしてタイ生産車の「マツダ BT-50」を販売している。

 マツダは、中長期施策の柱の一つである新興市場のビジネス成長を加速するため、今年8月にベトナムでの『Mazda2』の現地組立の決定を発表した。今後、ベトナム国内市場向けに年間約2,000台の生産が計画されており、主力商品の一つとなることが期待されている。

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