115 歳まで生きた女性、知力は 65 〜 75 歳の若さだった

2011年10月18日 12:00

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記事提供元:スラド

 capra 曰く、

 115 歳まで生きた女性の全ゲノムが解析されたそうだ (BBC News の記事本家 /. 記事より) 。

 この女性は亡くなった当時世界最高齢であったとのこと。誕生当時は未熟児であったこの女性は 100 歳で乳がんの治療を行い、最終的には胃の腫瘍が原因でこの世を去ったという。この女性の素性は明らかにされていないが、死後は研究のための献体を申し出ていたとのこと。遺伝子を解析した結果、認知症を発症しづらくする遺伝子を持っていたことが示唆されているそうだ。彼女の遺伝子には稀な遺伝子変化が確認されており、詳しい役割はまだ分かっていないが認知症やその他の疾病の発現を防ぐ力があったと考えられると研究者らはいう。更に 113 歳で行われた知力テストにおいては実年齢よりも何十歳も若い 65 〜 75 歳程度の能力を残していたそうだ。

 人類の遺伝子が解析され始めてから 10 年以上が経ち、その技術はより精巧に、そしてより安価になってきている。今回解析されたゲノムは他の研究においても活用できるよう提供されるという。長寿の仕組みを解明するには 1 人ではなく何百、何千という規模の遺伝子を解析する必要があるが、研究チームの Jeffrey Barrett 博士曰く今回のゲノム解析が「重要な原理の証明の一つ」であることには変わりないとのことだ。

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