みずほ証券、今年度に700人を削減 10月から希望退職者300人を募集

2011年10月4日 11:36

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 みずほ証券は3日、業務運営の効率化の観点から、組織のスリム化を目指し、今年度に700人程度(2011年度初の同社全従業員数の約10%に相当)の削減を実施すると発表した。10月から300人程度の希望退職者を募集する予定。

 また、合併後取り組んできた経費削減努力の継続的な推進に加え、オフィスの一部返却など、各種取組みを徹底することにより、各種経費の削減を広範に実施する。これにより、2011年度第4四半期における経費(単体販売費・一般管理費、取引関係費除く)を、前年同期比で約15%削減する。

 同社は、足許の不安定な市場環境を踏まえ、これまで収支改善に向けた努力を継続してきたが、厳しい経営環境の長期化の可能性を睨み、収支改善に向けた取組みを加速化する観点で、今回新たに「業務基盤再構築プログラム」等を実施することを決定。人員削減と経費削減は、同プログラムにおける取り組みの一つとして実施する。
 
 さらに、同社は、2011年3月期の期末配当を見送ったことを受けて、今年7月から3ヶ月間、役員報酬の減額を実施してきたが、今回、業務基盤再構築プログラムの各施策を推進するにあたり、今年10月から更に6ヶ月間、役員報酬の削減を実施する。なお、取締役会長、取締役社長については、月次報酬の25%削減とする。

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