日本医療事務センターが1株530円でMBO

2011年9月19日 08:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■いったん非公開化し企業価値の向上めざす

  医療・福祉事務受託の草分け、日本医療事務センター <9652> は16日の大引け後、MBO(経営陣による自社買収)の実施と賛同を発表。買い付け価格は1株あたり530円。16日の株価終値は320円(前日比変わらず)。買い付け期間は9月20日から11月2日まで。MBOの成立後は上場廃止を前提とする。株式をいったん非公開化することで、中長期的な企業価値の向上をめざす。

  発表では、買い付け者は、国際投資組織、カーライル・グループ系のファンドが全額出資するエヌ・シー・ホールディングス(2011年8月設立、川原浩代表)で、MBOが成立した場合、カーライルファンドから約71億円の出資を受けるとともに、三井住友フィナンシャルグループ <8316> の三井住友銀行から合計約54億円を上限と借り入れを受ける予定で、これらの資金をMBOの決済資金に充当する。

  株価は、東日本大震災の直後に302円まで下げ、その後437円(4月27日)まで大きく反騰したが、5月中旬以降は、おおむね310円から360円の間でもみ合い、16日の終値は320円前日比変わらず)。

  カーライル・グループは、グローバル展開するオルタナティブ投資(代替投資)企業で、2011年7月初現在の運用総額は約1530億ドル。1962年の設立以来、約400件のバイアウト投資実績を持ち、世界に34のオフィスを展開。日本国内向けのバイアウト第2号ファンドは9月16日現在で国内最大規模の1656億円の投資金額を擁し、企業価値最大化のための支援投資を行なっているとした。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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