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資生堂、中国でネット通販事業を開始 「TSUBAKI」も導入し売上2桁増目指す
資生堂 夢をかなえる人材育成プロジェクト告知ポスター 2011年(画像提供:資生堂)[写真拡大]
資生堂は14日、今年度からスタートした3カ年計画のもと、成長の牽引役と位置づける中国で新たな事業を展開すると発表。「4月に発表した4つの成長戦略(グローバルメガブランド、アジアブレイクスルー、ニューフロンティア、カスタマーファースト)をもとに、新たにeコマースを開始するなど、さらなる成長へ向け、事業基盤の強化を図り、継続的に中国の化粧品市場の伸長を上回る売上高2桁成長を目指す」とした。
中国での新たな事業として、9月15日から専用サイトを開設し、ネット通販を開始する。現在、スーパー、ハイパーストア、化粧品専門店などを中心に展開している「ピュア マイルド」ブランドから、中国での通販専用シリーズとして「ピュア マイルド ソワ」を開発。中国の消費をリードする若い「80後」世代の自然派志向層を主なターゲットとし、外装(1個ケース)はバガス紙(サトウキビから砂糖を採ったあとの繊維を原料として作られる非木材紙)を採用するなど環境にも配慮した。スキンケア14品目14品種、価格帯は90元から230元となっている。
同通販事業では、顧客からの問合せを受けるコールセンターの設置や、オンラインカウンセリングの実施により、顧客一人ひとりの肌タイプやニーズに基づいた最適な化粧品、美容法など提案をしていく。また、顧客データベースを蓄積、分析することで、より高い顧客満足を目指す。
また、4つの成長戦略の一つであるグローバルメガブランド戦略は、プレステージ領域において、グローバルブランド「SHISEIDO」、「クレ・ド・ポー ボーテ」、ベアエッセンシャル「ベアミネラル」の3ブランドを集中的に育成し、500億から1000億円規模のブランドを複数有するグローバルマルチブランドカンパニーを目指すもの。
2010年3月に買収したベアエッセンシャル社とのシナジー効果として、初めて資生堂の販売子会社(資生堂香港)を通じ、10月から香港のデパート2店で販売を開始する。
グローバルメガブランド戦略のマステージ領域では、スキンケア・メーキャップの総合ブランド「Za」(ジーエー)、スキンケアブランド「専科」の2ブランドを現在展開している。
今回、マステージ領域での、「新たなカテゴリー拡大に向けたブランド」を、ヘアケアブランド「TSUBAKI」と位置づけ、2011年12月から中国へ導入する。現在日本で販売している「TSUBAKI」を、より中国女性のニーズに合わせてローカライズし、ハイパーストア、ドラッグストアを中心に1万店規模でスタートする。また、「TSUBAKI」生産増強のため、上海工場(Shanghai Zotos Citic Cosmetics Co., Ltd.)の第四工場棟の建設に着手する。
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