積水ハウス、世界初の太陽電池・燃料電池・蓄電池連動による節電住宅を発売

2011年8月9日 18:09

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「グリーンファースト ハイブリッド」の外観一例

「グリーンファースト ハイブリッド」の外観一例[写真拡大]

 積水ハウスは8日、「快適性」・「経済性」・「環境配慮」にすぐれた「グリーンファースト」の進化形として、世界初の3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)の組み合わせにより、快適に暮らしながら大幅な節電を可能にし、日中は“街の発電所”として社会に貢献する環境配慮型住宅「グリーンファースト ハイブリッド」を発売すると発表した。

 3電池を組み合わせた電力供給システムを備えた商品の市販化は世界初となる。容量8.96kWhの大型蓄電池を搭載し、停電時でも蓄電池だけで一日中冷蔵庫が使え、テレビや照明も比較的自由に使える。例えば、冷蔵庫と液晶テレビ、照明を継続して使用しても約17時間使用できる。

 また、日常は快適に暮らしながら光熱費を年間26万円削減する。「家庭の電力消費のピークは朝と夕方から夜にかけて。これに対し日中の電力消費は、出来る限り燃料電池の発電で賄い、太陽電池の発電の売電量を増やす。電力消費の多い夕方から夜は、太陽電池は発電しないため、蓄電池からの電力供給で購入電力を減らす。これによりピーク時間帯の購入電力は最小限に抑えられる。蓄電池には、電力会社の電力供給に余裕があり電力が安価な深夜に充電し、光熱費を削減する」と同社は説明している。

 さらに、非常時には自動的に電力供給システムが稼働し、安定した電力を継続供給する。非常時には、日中の太陽電池の発電で充電し、夜間は蓄電池から電力を供給する。

 同社は、「グリーンファースト ハイブリッド」を戸建住宅における最も環境対策レベルの高い住宅モデルと位置づけている。「創エネ技術と畜エネ技術を組み合わせることにより、快適に暮らしながら、居住時に排出されるCO2や電力消費(光熱費)を抑え、さらに停電時などの非常時でも電力を確保できる住宅を積極的に販売することで、安心で環境負荷少ないサステナブルな社会づくりに寄与していく」と同社はコメントしている。

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