国際石油開発帝石、豪ガス田のLNG全量を国内外8社に販売 年840万トン

2011年6月26日 09:26

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オーストラリア ダーウィンにおける液化天然ガス(LNG)プラント建設イメージ図

オーストラリア ダーウィンにおける液化天然ガス(LNG)プラント建設イメージ図 [写真拡大]

 国際石油開発帝は24日、子会社のインペックス西豪州ブラウズ石油を通じて開発準備作業を進めているオーストラリア連邦西豪州沖合WA-37-R鉱区に位置するLNGガス田「イクシスガス・コンデンセート田」に関し、イクシスプロジェクトから生産される液化天然ガス(LNG)の年間予定生産数量840万トンの全量が販売される見通しになったと発表した。国内外の8社に販売する予定。

 イクシスプロジェクトを推進するインペックス西豪州ブラウズ石油社とTOTAL E&P Australia社は、中部電力、東邦ガスの国内2社および台湾の石油公社である「台湾中油(CPC Corporation, Taiwan)」との間で、イクシスプロジェクトから生産されるLNGの販売について基本合意。2017年から15年間、中部電力に対して年間49万トン、東邦ガスに対して年間28万トン、台湾中油に対して年間175万トンのLNGを販売する。

 また、日本の主要買主5社へのLNG販売の目途がそれぞれ立っているという。これにより、イクシスプロジェクトのLNG年間予定生産数量840万トンの全量が販売され、その大部分が日本に仕向けられることになる。
 
 今後、2011年第4四半期に同プロジェクトの最終投資決定を行うとのスケジュールに沿って、今回の基本合意および販売見通しを踏まえたLNG売買契約を締結するため、引き続き交渉を進めていく方針。

 イクシスプロジェクトは、2016年第4四半期(予定)から、イクシスガス・コンデンセート田より産出される天然ガスを、オーストラリア連邦北部準州のダーウィンに建設予定の陸上天然ガス液化(LNG)プラントにて液化し、年間840万トンのLNGおよび年間約160万トンの液化石油ガス(LPG)として生産・出荷するとともに、洋上貯油・出荷施設(FPSO:Floating Production, Storage and Offloading)等から日量10万バレル(ピーク時)のコンデンセートを生産・出荷する計画。

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