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【読者と一問一答】大連立と言われているが相場はどう見たらいいか?
■マーケットは、大連立より、「赤字国債法案、第2次補正予算」の成立に関心
【問い】 政治と相場のことです。大連立と言われています。相場にはどのようにみておけばよいのでしょうか。
【答え】 『政治の世界では一寸先は闇』といわれます。今回もまったくその通りではないでしょうか。今、大連立が話題となっています。しかし、「大」と付く以上は、民主党と自民党が組むだけでは、「大連立」ではないと思います。従来からの民主党、国民新党に自民党、そして公明党が集まって「大連立」でしょう。
しかし、発言を聞いていると、公明党は連立に反対のようなニュアンスです。そうなると、自民党としては、来るべき政権奪還の時に公明党との間を大切にしておきたいでしょうから、ここでの連立は具体化しないことも予想されます。
結婚するときは、ある程度考えの似た者のほうが長続きし、うまくいくはずです。「似た者同志」ということでしょう。これまで、保守路線を歩んできた公明党としては民主党とは根本のところで考え方が違うということなのでしょうか。
■総理の辞任時期が延びるほど相場にはマイナス
政治に対してマーケットは、大連立より、「赤字国債法案、第2次補正予算」の成立に関心が向いていると思われます。日本の第1四半期(1~3月)の実質GDPはマイナス0.9%、年率でマイナス3.7%と大きい落ち込みでした。東日本大震災の影響分は、それほど多く含まれていないはずなのに大きいダウンです。このため、早く景気テコ入れをやらないと第2四半期以降の落ち込みも大きいものとなってしまうからです。
巷、言われているように菅総理辞任と引き換えに赤字国債法案の可決があれば相場は好感すると思われます。そして、総理辞任後、新総理の下で与野党間において第2次補正予算の審議入りということではないでしょうか。
当面、マーケットは(1)総理の辞任時期、(2)第2次補正予算規模を読む、動きだろうと思います。辞任時期が延びるほど相場にはマイナスといえるでしょう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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