東芝、蓄電池付の太陽光発電システム:住宅メーカー向けに販売

2011年5月30日 14:42

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東芝の蓄電池付の太陽光発電システムの設置イメージ

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 東芝は30日、蓄電池付の太陽光発電システムを新築住宅メーカー向けに販売開始すると発表した。太陽光で発電した電力を蓄電池に充電し、電力不足や災害などの停電時に生活に必要な電力を確保できるという。年間300棟分の同システムを三洋ホームズに対して販売することが決まっており、今年度は年間1,000棟分の販売を目指す。

 同社によると、同システムは世界最高水準というセル変換効率21.5%の住宅用太陽光システムと鉛蓄電池を組合せたもの。家庭電器700ワット相当を約3時間動かすことができる2.1キロワット時の鉛蓄電池を標準搭載するほか、増設バッテリーをで容量を拡張することもできる。

 通常時は商用電源から蓄電池に充電し、停電時には太陽光発電システムの自立運転モードで発電した電力で充電ができる。停電となった際には、生活に必要な電化製品を蓄電池で動かすことができ、「災害時でも安心して利用できるシステムを実現した」と同社は説明している。

 同社は東日本大震災の被災者用の仮設・復興住宅向けに太陽光発電システム100世帯分の無償提供を決定しており、同システムをベースにしたシステムを宮城県、福島県、岩手県の避難所などに設置していく予定という。

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