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10年以上におよぶ研究の末、電子の正確な形が明らかに
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward 曰く、
英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者たちが従来よりも正確な方法で電子の形状を測定し、電子がほぼ完全な球形であることを突き止めたそうだ。研究成果は5月26日号の科学誌Natureに発表された(ScienceDailyの記事、Nature Newsの記事、本家/.)。
10年以上にわたって続けられた研究の結果、電子の真球に対する誤差は0.000000000000000000000000001cm以下なのだという。電子を太陽系の大きさに拡大しても、誤差は髪の毛の太さ以内に収まる計算になる。電子の形状にゆがみがあれば動きに独特の揺れが発生するため、それを含む分子も変形する。精密なレーザーを使用してフッ化イッテルビウム分子内の電子の動きを測定したところ、揺れは見られなかったとのこと。
研究者たちはさらに正確な測定を進めており、この成果は反物質の研究にとって重要なのだという。物質と反物質とのわずかな動きの違いを観察することにより、ビッグバンの際に物質と同じぐらい生成されたと考えられる反物質が消失してしまった原因を解明する手掛かりになるかもしれないとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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