トヨタ、インドネシアで生産能力を増強 2013年に年間14万台へ

2011年5月26日 10:28

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 トヨタ自動車は25日、インドネシアの市場拡大と顧客ニーズの多様化に対応するため、同国ジャカルタ北西部にあるカラワン工場の生産能力を現在の年間10 万台から、2013 年年初に年間14 万台へ拡大すると発表した。同社のインドネシアにおける車両生産会社である「トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア社」が請け負う。投資額は約165億円の見込み。また、現地のニーズに適した新たな車種を追加するほか、新規雇用もしていく方針。

 トヨタは、1971年にインドネシアでの輸入・販売事業を開始、今年で40周年を迎える。1977年には、安価でユーティリティーの高いアジア向けの車として開発された「キジャン」の生産を開始。2004年から、ピックアップトラック3車型、ミニバン、SUVの合計5車型で構成する「IMV シリーズ」の主要生産拠点として、ミニバン「キジャン イノーバ」の生産・販売を開始し、2006年にはSUV(スポーツ用多目的車)「フォーチュナー」を追加した。2010年にはIMV シリーズと「アバンザ」を合計10万7000台生産し、そのうち約4万5000台をタイ、フィリピン、中近東などに輸出している。

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