【銘柄診断】クボタは国際穀物価格上昇を受け食糧増産の動きに期待が強まる

　　クボタ <6326> が上昇力を強めている。足元の穀物価格の上昇で中国、タイなどアジアの食料増産の動きが強まるとの観測を呼び買い人気を集めている。

　　今２０１１年３月期第３四半期累計決算は営業利益が６８９億円（前年同期５１９億円）と収益は好調。主力の機械部門は国内では農業機械が低調だったが、建設機械、エンジンは売上げを伸ばした。海外では北米ではトラクター、エンジンの売上げが伸び、アジアでは農業機械が堅調に推移、建設機械も大幅な売上げ増を記録した。

　　アジアの成長をにらみここへきてタイで農機や農機部品の現地生産を拡大している。米の生産が活発なタイでは農機具などはアジアで最大の売上げを誇る。タイでの供給増とともに、低価格を武器に米国への輸出も始める模様だ。従って今期も好調だが、来２０１２年３月期の収益は一段と増勢をたどる可能性が強くなっている。

　　新興国を中心とする世界人口の増加で食料問題は永遠のテーマともなっており、同社を取り巻く環境は極めていい。来期の１株利益は５０円台に乗せるものと見られており、中期的には買い余地は大きい。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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