【注目銘柄】ＣＣＣはＭＢＯ価格にサヤ寄せしストップ高買い気配

　　ＣＤ、ＤＶＤレンタルのＴＳＵＴＡＹＡを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ（ＣＣＣ） <4756> （東１・監理）は、寄り付きから買い気配値を切り上げストップ高となる８０円高の５４１円買い気配と急続伸し、昨年４月２３日につけた昨年来高値５２７円を更新している。

　　前日３日大引け後に同社の増田宗昭社長が、株式を１００％保有するＭＭホールディングス（東京都千代田区）が、同社株式を株式公開買い付け（ＭＢＯ）すると発表、同社も賛同意見表明と応募については株主の判断に任せると取締役会決議したことから、ＭＢＯ価格６００円へのサヤ寄せ思惑を強め買い物が集まっている。

　　ＭＢＯは、主力のＴＵＴＡＹＡ事業が、競争が激化しライバルのインターネットによるコンテンツ配信が加速する厳しい経営環境下、競争優位を維持し企業価値を向上させるためには、新企画開発、既存店舗の業態転換を含む抜本的、機動的な事業再構築が不可欠で、短期的に業績やキャッシュ・フローの悪化が伴い、株主へ大きな影響を与える可能性があり、その回避には株式を非公開化することが最善と判断され実施される。

　　買い付け期間は２月４日から３月２２日までの３１営業日、買い付け株式数は下限を５９０６万９８８４株、買い付け代金は６９６億３５００万円を予定しており、ＭＢＯ成立後に同社株式は上場廃止となる。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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