日立情報システムズ、コンテナ型DCのシステム運用サービス

　日立情報システムズは7日、データセンタ機能一式（IT 機器、電源・空調設備）を収容したコンテナ型のデータセンタ（DC）を活用したシステム運用サービスを3月より開始すると発表した。

　同社によると、同サービスはデータセンタの機能をより短期間かつ柔軟に導入したいというニーズにこたえるもの。同社が独自に開発した20ft（約6ｍ）のコンテナ型ボックスにIT機器や電源・空調設備を搭載し、中堅・中小規模の企業の利用に適したコンパクトなサイズにチューニングを施している。

　システムは同社の統括コントロールセンタからリモートで運用・監視し、IT機器と電源・空調設備の連携自動化により無人運用を実現したという。

　同社はサービス開始に先立って、コンテナDCの第1号機を日立情報の湘南センタ（神奈川県足柄上郡中井町）の屋外に設置し、自社システムの遠隔運用・監視を12月27日から開始した。

　同社はこの第1号機をモデルに、コンテナDCの構築からシステムの移設、遠隔運用・監視までを注文に応じて短期間で提供するソリューションサービスを、中堅・中小規模企業や自治体等に向けに販売していくとしている。

　同社によると、コンテナDCは屋外に設置できることからデータセンタ機能の移設、増設、撤去が容易で、消費電力の削減にも寄与するため、米国では大手IT企業を中心に建設が加速している。

　国内では、NECフィールディングも6日、同様のコンテナ型データセンター「モジュラーデータセンター」を3月末から出荷開始すると発表している。