株は世に連れ、世は株に連れ=犬丸正寛の相場格言

2011年1月4日 09:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

「歌は世に連れ・・・」から取った言葉。歌は世相を反映していると言われるが、株もまた同様です。昭和40年代の高度経済成長時代は、生活が豊かになり、「カー・カラーテレビ・クーラー」が売れ、株式市場では、頭文字を取って「3C」に関連した銘柄が人気となりました。

「歌は世に連れ・・・」から取った言葉。歌は世相を反映していると言われるが、株もまた同様です。昭和40年代の高度経済成長時代は、生活が豊かになり、「カー・カラーテレビ・クーラー」が売れ、株式市場では、頭文字を取って「3C」に関連した銘柄が人気となりました。[写真拡大]

■株は世に連れ、世は株に連れ

  「歌は世に連れ・・・」から取った言葉。歌は世相を反映していると言われるが、株もまた同様です。

  昭和40年代の高度経済成長時代は、生活が豊かになり、「カー・カラーテレビ・クーラー」が売れ、株式市場では、頭文字を取って「3C」に関連した銘柄が人気となりました。このほかにも住宅、海外旅行、制ガン剤といった当時の世相を映した銘柄が人気となったものです。

  株式市場では、こうした人気化要素を「テーマ」と呼んでいます。テーマは社会ニーズ(ソーシャルニーズ)を背景としているため新聞、テレビ、雑誌等で取り上げられることが多く、話題となる材料です。多くの投資家が関心を持つことで出来高も増え、人気となります。

  株式投資には、「これまで蓄積した資産内容」など現在の実力を買う場合と、今は業績がよくなくても「先行きを期待」して買う、という2つがあります。仮に、今は赤字の会社が、ガンの特効薬を開発したとすれば、先行き業績は様変わりになりますから、研究をしているというだけで期待買いが入ります。

  現在は資源、食糧、環境などが社会の主要テーマです。こうしたテーマに関連した銘柄がこれからも注目されるでしょう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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