Acer「Predator Atlas 8」英国で販売、Arc G3 Extremeと8型120Hz画面を搭載

2026年11月7日 10:12

AcerのWindows携帯ゲームPC「Predator Atlas 8」が英国で販売されている。上位構成はIntel Arc G3 Extremeと統合GPUのArc B390を搭載し、8型120Hzディスプレイや2基のThunderbolt 4端子を備える。

■携帯ゲーム機向けに最適化したIntel製プロセッサ

Intelは2026年5月、携帯ゲーム機向けのArc G3とArc G3 Extremeを発表した。同社によると、Core Ultraシリーズ3、開発コード名「Panther Lake」のアーキテクチャを基盤に、コア構成や電力管理、ソフトウェアを携帯ゲーム機向けに最適化している。

Arc G3 Extremeは、Pコア2基、Eコア8基、低消費電力Eコア4基からなる14コアプロセッサだ。CPUの最大ターボ周波数は4.70GHzで、統合GPUのArc B390はXe3世代のグラフィックスコア12基を備え、最大2.3GHzで動作する。

Intelによると、Arc GシリーズはAIによるアップスケーリングやマルチフレーム生成を含む「XeSS 3」に対応する。低い解像度から映像を再構成したり、描画したフレームの間に追加のフレームを生成したりすることで、対応ゲームの表示を滑らかにする技術だ。利用には対応するゲームやドライバーなどが必要となる。

Acerの設定アプリ「PredatorSense」では、パフォーマンスモードやファン、ゲームプレイ設定を調整できる。専用ボタンからシステムの監視や設定にアクセスでき、遊ぶゲームや使用環境に合わせて動作を選べる。

■英国では4構成、32GBモデルも販売

英国では、Arc G3、16GBのLPDDR5Xメモリ、512GB SSD、60Whバッテリーを搭載する構成の発表価格が999.99ポンド(約21万2000円)となっている。同じプロセッサとストレージ、バッテリーで、メモリを24GBとした構成は1099.99ポンド(約23万3000円)だ。

Arc G3 Extreme、24GBメモリ、1TB SSD、80Whバッテリーの構成は1299.99ポンド(約27万6000円)で案内された。GamesRadar+は2026年9月時点で、英国Currysでの販売を報じている。32GBメモリ、1TB SSD、80Whバッテリーの構成の発表価格は1499.99ポンド(約31万8000円)で、11月6日時点のScanの商品ページでは1499ポンド(約31万8000円)、在庫ありと表示されている。

英国の予約購入者向けには、285ポンド(約6万400円)超相当とする発売記念バンドルも案内されている。PC Guideによると、対象販売店はCurrys、Scan、Very、Acer Storeだ。Scanの案内では、AAAゲームに加え、ドックやコントローラー、充電器などを含み、端末を受け取った後に登録して申請する仕組みとなっている。

海外では、Acerが10月26日にドイツでの販売開始を発表した。米国については、HotHardwareがAcerへの確認に基づき、Best Buy限定で11月1日発売、1299.99ドル(約20万5000円)と報じている。Best Buy掲載の米国向け構成はArc G3 Extreme、24GBメモリ、512GB SSDとなる。

日本エイサーも日本語の製品紹介ページを公開している。2026年11月6日時点で、同ページには日本国内の発売日や販売価格は掲載されていない。

■8型120Hz画面とTMRジョイスティック

ディスプレイは、1920×1200ドット、アスペクト比16対10の8型IPSタッチパネルだ。120Hzのリフレッシュレートと可変リフレッシュレートに対応し、Acer公表のピーク輝度は500ニトとなっている。

接続端子はThunderbolt 4を2基、UHS-II対応microSDカードリーダー、3.5mmオーディオジャックを備える。無線通信はWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応し、周辺機器を接続して使う構成にも対応する。

Acerの日本語公式情報では、ジョイスティックはTMR(トンネル磁気抵抗)方式とされている。トリガーは、シューティングゲーム向けのマイクロスイッチモードと、レースゲームなどで入力の深さを使うフルトラベルのアナログ操作を切り替えられる。背面にはマクロボタンも備える。

OSはWindows 11 Homeだ。PC Guideのレビューによると、初期状態ではコントローラー操作向けのXboxモードが有効になっており、デスクトップへの切り替えもできる。SteamなどのPCゲーム用ランチャーを利用でき、各ゲームの動作は必要スペックやドライバー、互換性などの条件によって変わる。

■実機レビューで見る駆動時間と重量

PC Guideは2026年11月5日更新のレビューで、Predator Atlas 8に5点満点中4.5点を付け、品質、汎用性、性能を評価した。一方、携帯して長時間遊ぶ際には、バッテリー駆動時間と重量が選択のポイントになる。

同媒体は画面輝度を50%に設定し、「サイバーパンク2077」のSteam Deck向け設定でバッテリーをほぼ使い切るまで試験した。駆動時間はTurboモードで約90分、Quietモードで約100分だった。負荷の高いゲームを長時間続ける場合は、電源を確保できる環境が役立つ。

Acerの公表重量は80Whバッテリー搭載モデルで810g未満、60Whモデルで770g未満だ。PC Guideがレビュー機を量った結果は約867gだった。画面やバッテリーの大きさに加え、実際に持って遊ぶ際の負担も考慮したい。

価格を抑えてインディーゲームなどを中心に楽しむなら、999.99ポンド(約21万2000円)のArc G3構成も選択肢となる。こちらの統合GPUはXe3世代のArc B370で、グラフィックスコアは10基だ。上位構成を選ぶ際は、GPU性能だけでなくメモリ容量やSSD、バッテリー容量の違いも比較するとよい。

競合するASUSの「ROG XBOX Ally X20」は、AMD Ryzen AI Z2 Extremeと7.4型有機ELディスプレイを搭載する。日本では2026年10月16日に発売された。Predator Atlas 8の8型画面やデュアルThunderbolt 4、XeSS 3と、ROG機の有機EL画面を比較し、遊びたいゲームと使い方に合う機種を選ぶことになる。

元記事: Acer Predator Atlas 8 Arrives in the UK — Why Its Intel Arc G3 Extreme Chip Rewrites the Handheld Rulebook

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