ヤマシタヘルスケアホールディングス、通期2桁営業増益予想を据え置き、検査・手術件数の回復が寄与
2026年10月1日 07:43
(決算速報)
ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>(東証スタンダード)は、9月30日に27年5月期第1四半期連結業績を発表した。医療機関における設備投資需要減少により売上高が前提として微減収となり、人件費の増加なども影響して営業赤字だった。ただし通期の増収・2桁営業増益予想を据え置いた。検査・手術件数の緩やかな回復などによりコスト増加を吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は高値を更新する場面があった。目先的には第1四半期業績を嫌気する可能性もあるが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■27年5月期1Q営業赤字だが、通期2桁営業増益予想据え置き
27年5月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.2%減の150億45百万円、営業利益が1億31百万円の損失(前年同期は36百万円)、経常利益が1億06百万円の損失(同67百万円)、親会社株主帰属四半期純利益が1億01百万円の損失(同2百万円の損失)だった。
検査・手術件数の増加により診療材料等の医療機器消耗品の需要が増加したが、医療機関における設備投資需要減少により売上高が前提として微減収となり、人件費の増加なども影響して営業赤字だった。
医療機器販売業は、売上高が前期比0.1%減の150億68百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が40.5%減の2億12百万円だった。売上高の内訳は一般機器分野(一般医療機器備品、放射線診断装置等)が21.2%減の12億50百万円、一般消耗品分野(汎用消耗品、手術関連消耗品等)が4.9%増の68億15百万円、低侵襲治療分野(内視鏡・サージカル備品等)が1.9%増の35億40百万円、専門分野(眼科、整形外科透析等)が0.2%増の31億82百万円、情報・サービス分野(電子カルテシステム、設備保守メンテナンス等)が21.4%減の2億79百万円だった。一般消耗品分野は検査・手術件数の増加に伴い堅調だったが、医療機関の設備投資需要減少の影響で一般機器分野が低調だった。
医療機器製造・販売業(整形外科用インプラント製造・販売、超音波を用いた医療用機器の開発・販売等)は、売上高が0.4%増の54百万円で営業利益が20百万円の損失(前年同期は63百万円の損失)だった。医療モール事業(賃料収入)は、売上高が0.1%減の17百万円で営業利益が1.2%減の1百万円だった。
通期の連結業績予想については前回予想(26年7月13日付の期初公表値)を据え置いて、売上高が前期比8.8%増の697億94百万円、営業利益が13.1%増の8億33百万円、経常利益が2.4%減の8億55百万円、親会社株主帰属当期純利益が14.6%減の5億53百万円としている。配当予想も据え置いて、前期比42円減配の65円(期末一括)としている。予想配当性向は29.9%となる。なお前期の107円には記念配当30円を含んでいるため、普通配当ベースでは12円減配となる。
経常利益と親会社株主帰属当期純利益は前期の一過性要因の剥落で減益だが、売上高は医療機関における検査・手術件数の緩やかな回復などにより増収、営業利益は人的資本投資による人件費増加や山下医科器械の物流センターリニューアルに伴うコスト増加などを増収効果で吸収して2桁増益見込みとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は高値更新
株価は高値を更新する場面があった。目先的には第1四半期業績を嫌気する可能性もあるが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。9月30日の終値は3730円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS217円65銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の65円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS3680円48銭で算出)は約1.0倍、そして時価総額は約95億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)