デンカ、貼る血流計測デバイスの加新興企業に出資
2026年7月9日 18:28
デンカは9日、カナダの医療機器新興Flosonics Medicalへ、ペガサス・テック・ベンチャーズと共同運営するCVCファンドを通じて出資したと発表した。血流を測定するウェアラブル超音波デバイス事業の拡大を後押しする。
出資はペガサス・テック・ベンチャーズと共同運営するコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)ファンドを通じて実施した。Flosonics Medicalは、患者の首に貼り付けて血流をリアルタイムに測定できるパッチ型のワイヤレス・ウェアラブル超音波デバイス「FloPatch」を開発している。従来はカテーテル法や専門技術を要する超音波診断装置に頼っていた血流評価に、新たな選択肢を提供する。
FloPatchは米食品医薬品局(FDA)の510(k)クリアランス、カナダ保健省の販売認可、欧州のCEマーキングを取得済みだ。米サター・ヘルスやマウントサイナイなど主要病院で導入が進み、救急科や集中治療室で敗血症など重症患者の診療補助に活用されている。
デンカは体外診断薬事業で培った知見を基盤に、デジタルヘルス領域での診断・疾患管理ソリューション創出を目指している。2024年度にはウェアラブル電子聴診器を手掛けるシンガポールのAevice Healthへ出資しており、今回はその取り組みを広げる一環。経営計画「Mission 2030」に基づく新事業創出の位置付けで、同CVCファンドは2023年設立、2030年度までに最大で約1億米ドルの投資を計画している。