ネタニヤフ氏、米中間選挙直後のイラン攻撃を要求―トランプ氏は交渉を優先=アクシオス

2026年11月3日 10:51

 トランプ米大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が、対イラン戦争の次の段階を巡って意見を異にしている。米ニュースサイトのアクシオスが報じた。

 アクシオスが事情に詳しい関係者の話として伝えたところによると、両首脳は10月31日に電話で協議した。ネタニヤフ氏は3日の米中間選挙の直後に米国とともにイランを攻撃したい考えだが、トランプ氏は交渉の進展を見極めるため、より時間をかけることを望んでいる。

■時間の経過がネタニヤフ氏に別の難題

 ただ、時間の経過はネタニヤフ氏の思惑に別の難題をもたらしかねない。シオニスト系野党陣営とアラブ系政党の指導者らが連立政権を樹立し、同氏を退陣に追い込む可能性が高まっているためだ。

 10月27日に実施されたイスラエル総選挙(クネセト=国会、定数120)では、ネタニヤフ氏の与党陣営を構成する政党が53議席、いわゆる「シオニスト野党」陣営が48議席を獲得し、いずれも過半数の61議席に届かなかった。アラブ系政党のラアムと統一リストは計19議席を獲得しており、どちらの陣営と組むかで政権の行方を左右するキャスティングボートを握る可能性がある。

 英紙テレグラフは10月31日、アラブ系政党が、イスラエル国防軍(IDF)元参謀総長のガディ・アイゼンコット氏が率いる野党陣営の政権樹立を支持する見通しだと報じた。

 アラブ系イスラエル人の権利擁護団体ムサワ・センターのジャファル・ファラ代表は同紙に対し、「統一リストはアイゼンコット氏を首相候補に推薦する」と語った。

■アイゼンコット氏、連立の条件となる原則を再確認

 一方、アイゼンコット氏は9月、ラアムのマンスール・アッバス党首について、自身が率いる政権には加わらないとの考えを示していた。アイゼンコット氏によると、将来の連立相手はすべて一定の主要原則を守る必要があり、アッバス氏はその一部に同意していないという。

 その原則には、イスラム組織ハマスをテロ組織と認めること、イスラエルがユダヤ人の民主国家であると認めること、1948年にイスラエル国家を樹立した独立宣言を支持することなどが含まれる。

 アイゼンコット氏は10月31日に声明を発表し、自らが率いる「可能な限り幅広い国民的合意に基づく、シオニスト的で国家としての責任を担う政府」に参加するすべての勢力が、これらの原則に同意しなければならないと改めて表明した。一部のメディアは、この声明をアイゼンコット氏がアラブ系政党とシオニスト系政党の連携に道を開いた兆しと受け止めた。

■ルビオ国務長官「平和的な解決が望ましい」

 米国とイランの交渉を巡っては、マルコ・ルビオ国務長官が10月31日、トランプ氏は戦争を「外交的に」解決することを望んでいると述べた。

 ルビオ氏は米南部ジョージア州アトランタでの記者会見で、交渉が続く中でトランプ氏はまだ決断を下していないと説明した。そのうえで、トランプ氏の威嚇的な発言は「軍事的に何かをする必要が生じた場合、我々にはそれを実行する能力があり、成功に必要なものはすべてそろっているという、極めて強い自信の表れだ」と述べた。ただ、政権としては「平和的に実現することを望んでいる」と強調した。

 トランプ氏は1日、米保守系メディアのライトサイド・ブロードキャスティング・ネットワーク(RSBN)に対し、紛争は「いずれにせよ間もなく」終わるとの見通しを示した。さらに「彼らが合意するか、我々が終わらせるかのどちらかだ」と付け加えた。

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