マツダ、広島港に海外生産向け部品の新物流拠点―自動化でドライバー負担も軽減
2026年11月8日 23:06
マツダは6日、広島港出島地区(広島市南区)に建設していた物流拠点「マツダKDセンター」が完成し、竣工式を開いた。この拠点は、同社のすべての海外生産拠点に車両組み立て用のKD(ノックダウン)部品を供給する。稼働開始は2027年1月の予定。
新センターは、広島港海田地区(広島県坂町)にあった従来のKDセンターを移転したものだ。敷地面積は約5万5000平方メートル、建築面積は約3万5000平方メートルで、2025年4月に着工した。部品の集荷や保管、荷造りのほか、海上輸送用コンテナへの積み込みを担う。
出島地区では、国と広島県が国際海上コンテナターミナルの整備を進めている。船舶の大型化への対応など、港湾機能の強化が図られている。マツダはこうした機能を活用して、海外拠点への部品供給の効率化と安定化を目指す。
施設内では、部品の格納・取り出しやパレットへの荷造りなどの工程を自動化した。歩行者と車両の動線を分け、エリア空調も導入した。サプライヤーから部品を運ぶトラックについては入場管理を効率化した。荷下ろしは専任者がフォークリフトで行い、作業時間の短縮とドライバーの荷役負担の軽減を図る。荷下ろし中にドライバーが使える休憩室も設けた。屋根には容量2.2メガワットの太陽光パネルを設置し、施設の消費電力の一部を賄う。
竣工式で、鷲見和彦経営役員(最高サプライチェーン責任者)は「広島で磨き続けてきたものづくりの力を世界へ届け、各国の生産拠点と一体となってお客様に価値をお届けする。その起点となるのが、この場所です」と述べた。