AIスマートグラス「INMO GO 3」、両眼MicroLEDとGemini連携を搭載 カメラカバーと交換式電池も

2026年10月23日 18:24

INMOのAIスマートグラス「INMO GO 3」は、両眼用MicroLEDディスプレイに翻訳やナビゲーション、AIアシスタントの情報を表示する。カメラを物理的に覆うカバーと交換式バッテリーも特徴で、日本では2026年7月30日に発売された。

■両眼ディスプレイで翻訳やAIを利用

GO 3は、スマートフォンを取り出す頻度を減らし、必要な情報を視界内で確認するための製品だ。会話の翻訳字幕や移動中の道案内、スピーチ原稿などを目の前に表示し、相手や周囲に目を向けながら情報を確認できるようにする。

INMOによると、GO 3はCES 2026で国際的に披露され、Digital Trends CES 2026 Publisher Awardsを受賞した。2026年4月にはKickstarterでグローバル向けのクラウドファンディングを開始し、その後、日本でも販売が始まった。

日本での希望小売価格は、2026年10月時点で9万9800円(税込)だ。国内公式オンラインストアのほか、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオン、ヤマダデンキなどの取扱店舗で販売されている。

国内販売を手がけるTD SYNNEXの発表によると、AIアシスタントはGoogleのGeminiとOpenAIのChatGPTを活用する。音声による質問への回答、カメラで撮影した画像の認識、翻訳、メモ作成などに対応する。

基本機能の利用には、専用アプリをインストールしたスマートフォンとの接続が必要だ。国内公式案内の対応OSはAndroid 11以降、iOS 17以降、HarmonyOS 4.2以下で、テレプロンプターは原稿を事前に取り込めば単独でも使える。

■最大1500ニトの表示と交換式バッテリー

ディスプレイは左右の目に対応する緑色単色のMicroLEDを採用し、回折光導波路を組み合わせる。INMOの公表仕様では、解像度は640×480、視野角は30度、最大輝度は1500ニトで、明るさを調整できる。

同社は、明るい屋外では輝度を上げ、暗い室内では下げる使い方を案内している。また、ゴーストのない安定した表示をうたっている。

本体重量は約58g、つるの幅は8mmだ。通常の眼鏡に近い外観を目指し、表示機構や電子部品を薄いフレームにまとめている。比較対象となるディスプレイ非搭載モデルでは、Android CentralのレビューがRay-Ban Meta第2世代の重量を52gとしている。

バッテリーは容量270mAhの交換式で、INMOはマグネット式の機構により5秒で交換できるとしている。国内標準パッケージには予備バッテリー1個と充電ケースが付属し、使い終えたバッテリーをケースで充電しながら、もう一方を使用できる。

TD SYNNEXが示す使用時間は、バッテリー1個で翻訳モードが最大3時間、テレプロンプターモードが最大3.3時間、音楽・通話が最大4.5時間だ。眼鏡本体を充電ケースに収める方式とは異なり、バッテリーを交換して外出先での使用時間を延ばす設計になっている。

■カメラを覆ったまま翻訳や会議記録を利用

GO 3には、フレームのカメラレンズを覆う小型の丸いカバーが付属する。装着者だけでなく、周囲の人もレンズが覆われている状態を目で確認でき、国内向けパッケージにはカバーが9個同梱される。

カメラ搭載スマートグラスでは、周囲への撮影の伝え方が課題になっている。ロイターは2026年9月、スマートグラスによる無断撮影をめぐり、フランスの検察や規制当局が調査や対応を進めていると報じた。

INMOによると、音声翻訳や字幕表示、会議録音はマイクを使うため、カメラを覆った状態でも利用できる。写真撮影、動画撮影、写真翻訳、AI画像認識を使う際にはカバーを外す。

翻訳結果は視界内に字幕として表示される。国内公式仕様では、オンライン翻訳は入力78言語、翻訳出力98言語に対応する。会話相手の発話を字幕で確認でき、双方向会話翻訳ではスマートフォンや専用スピーカーを通じて翻訳音声を相手に届けられる。

国内公式案内のオフライン翻訳は、日本語、英語、中国語(簡体字)、スペイン語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、タイ語の9言語に対応する。スマートフォンとのBluetooth接続が必要で、使用前に言語データをダウンロードする。グローバル向けのINMOの案内では、Androidは9言語、iOSは13言語としている。

■ナビゲーションや周辺機器にも対応

ナビゲーションはHERE Mapsと連携し、徒歩や自転車での移動時に、進行方向を視界内へ表示する。テレプロンプターでは原稿を表示し、話すペースに合わせた自動スクロールも利用できる。

会議支援では録音、文字起こし、AI要約に対応し、専用アプリで記録や要約を確認・共有できる。INMOはAIによる文章作成支援や音声で起動するWeb検索も案内している。9to5Googleが10月21日に掲載した広告記事では、要約を眼鏡のディスプレイへ直接表示する機能も今後提供予定として紹介された。

専用アクセサリーの「INMO Speaker」は、会話相手に翻訳音声を聞かせるために使う。9to5Googleによると、装着者の声をAIで再現し、相手の言語で応答する機能も備える。

リング型コントローラー「INMO Ring4」を使えば、眼鏡本体に触れずに画面の操作や原稿のページ送りができる。屋外向けのクリップオンサングラスも用意され、度付きレンズは国内の公認作製店JUNGINZAで専用インサートフレームとともに購入できる。

元記事: INMO GO3 Smart Glasses Brings MicroLED Displays, Gemini Integration, Unique Camera Privacy

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