中本パックス、27年2月期営業利益を18.7%上方修正、年間配当82円へ増配

2026年9月15日 07:36

(決算速報)

■価格転嫁と生産効率向上で収益改善、中間・期末配当を従来予想から各4円増額

 中本パックス<7811>(東証スタンダード)は9月14日、2027年2月期の中間期・通期連結業績予想の上方修正と増配を発表した。原材料やインキ、溶剤などのコスト上昇に対する価格転嫁や、半導体・電子部品市場の需要拡大、生産効率の向上などが寄与し、収益が期初計画を上回る見通しとなった。通期営業利益予想を18.7%引き上げ、年間配当予想は74円から82円へ増額した。

■通期営業利益は前期比30.8%増へ、中間期も大幅上方修正

 通期予想は、売上高を520億円から550億円、営業利益を32.65億円から38.74億円、経常利益を34.50億円から40億円、親会社株主に帰属する当期純利益を21.83億円から25.66億円へ引き上げた。前期比では売上高10.8%増、営業利益30.8%増、経常利益31.0%増、純利益18.0%増となる。予想EPSは289.75円。

 中間期予想は売上高280億円、営業利益24億円、経常利益24.80億円、親会社株主に帰属する中間純利益16億円とした。従来予想に対する増額率は、それぞれ9.8%、55.0%、50.1%、50.7%。紙関係製品やトップシールの販売増加、供給不安を背景とした前倒し受注、半導体・電子部品市場の需要拡大が寄与した。生産効率の向上やインキ使用量の削減、IT・工業材分野の製品構成の変化も利益率改善につながった。

■年間配当は前期比11円増、下期の受注と採算改善が焦点

 中間配当は従来予想の37円から41円へ4円増配することを決定し、期末配当予想も37円から41円へ4円引き上げた。年間配当予想82円は前期実績71円から11円の増配となる。中間配当の効力発生日は11月9日。下期も半導体・電子部品市場に関する受注は堅調に推移すると見込む一方、中東情勢の長期化による原材料価格やエネルギーコストの高止まり、前倒し受注の落ち着きを懸念要因としている。

 9月14日終値1945円を基準に、会社の修正後予想EPS289.75円と年間配当82円で算出した予想PERは約6.71倍、予想配当利回りは約4.22%となる。業績予想の引き上げと株主還元の拡充が評価材料となり、下期の受注維持と生産効率向上などによる採算改善の継続が焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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