レゴ「ダウントン・アビー」10月4日発売、ハイクレア城を4711ピースで再現
2026年9月12日 13:25
レゴグループは、英国の人気ドラマ・映画シリーズ「ダウントン・アビー」を題材にした大人向けセット、レゴ Ideas「Downton Abbey」(21373)を2026年10月4日に発売する。日本での価格は5万2980円(税込)。レゴ Insiders会員は10月1日から先行購入できる。
セットは、シリーズの主要な撮影地として知られる英ハンプシャーのハイクレア城を4711ピースで表現した。「ダウントン・アビー」を題材とするレゴ製品は今回が初めてで、シーズン6の主要人物をモデルにした13体のミニフィギュアも付属する。
■ファンのアイデアから生まれた大型セット
原案を手掛けたのは、LEGO IdeasでBRO3の名で活動するチェコ出身のファンデザイナー、Sebastian Veselkaである。同氏が投稿した「Downton Abbey: Highclere Castle」は、2024年8月までに製品審査の条件となる1万人の支持を集めた。
LEGO Ideasは、ファンが考案したモデルを公開し、コミュニティーから1万人の支持を得ると、レゴグループの正式な製品審査に進める仕組みである。支持数の達成だけで製品化が決まるわけではなく、テーマや設計、権利関係などを含む審査を経て採否が決定される。
「Downton Abbey: Highclere Castle」は追加の検討に時間を要する企画として審査が継続された後、レゴグループが2025年10月30日に製品化を発表した。同日に公表された審査結果では、同作を含む過去最多の6企画が製品化対象に選ばれた。
Veselkaの原案は約2750ピースだったが、市販版は4711ピースに拡大された。ファンが提示したハイクレア城とドラマの世界を一体化する構想を基礎に、レゴグループのデザイナーが構造や安定性、組み立て体験を市販製品向けに再設計している。
Veselkaは、英国建築への愛着、家族と番組を見た思い出、1920年代の雰囲気を一つにできることから、ハイクレア城をレゴセットとして再構築したと説明している。企画が約3カ月で1万人の支持に到達したことについても、驚きと喜びを語った。
■階上と階下でドラマの世界を表現
モデルは背面が開いたドールハウス形式で、外観を飾って楽しみながら、内部の各部屋にもアクセスできる。階上部分は取り外し可能で、階下の部屋や調度品を詳しく見られる構造だ。
階上にはダイニングルーム、メインホール、ライブラリーを配置する。階下にはキッチン、使用人ホール、執事カーソンの執務室を設け、貴族一家と使用人たちの生活を並行して描いたシリーズ特有の「階上と階下」の構成を一つのモデルに収めた。
室内には、作中の時代を思わせる食卓や照明、調度品を盛り込んだ。キッチンには初期の電動ミキサー、カーソンの執務室には燭台型電話が置かれ、ろうそくから電灯へと生活様式が変化していく1910年代から1920年代の雰囲気を表現している。
外観はハイクレア城の塔やファサード、左右に広がる特徴的なシルエットを再現した。城の前にはレバノン杉とベンチが配置され、建物だけでなく庭を含めた展示モデルとして仕上げられている。使用人を呼ぶベルの表示板や、原案制作者のイニシャルにちなむ新聞などの小さな仕掛けも盛り込まれた。
完成時の大きさは高さ約30cm、幅約44cm、奥行き約16cm。対象年齢は18歳以上で、棚や机に飾る大型のコレクター向けモデルとして設計されている。
■シーズン6の主要人物13人が付属
付属するミニフィギュアは、ドラマシリーズのシーズン6に登場する主要人物13人である。クローリー家側からは、先代グランサム伯爵夫人バイオレット、グランサム伯爵ロバート、伯爵夫人コーラ、メアリー、イーディス、トム・ブランソンを収録する。
使用人側には、カーソン、ヒューズ、ベイツ、アンナ・ベイツ、トーマス・バロー、パットモア、デイジー・パーカーがそろう。登場人物ごとの衣装や表情を作り分け、邸宅内の各部屋に配置して、シリーズの場面や人物関係を再現できる。
13体という充実した構成により、ハイクレア城の建築モデルとしてだけでなく、クローリー家と使用人たちを中心とする群像劇の世界も表現できるセットとなっている。
■日本価格は5万2980円
日本のレゴ公式オンラインストアに掲載された価格は5万2980円(税込)である。レゴ Insiders会員向けの先行販売は2026年10月1日に始まり、一般販売は10月4日からとなる。
海外価格は米国が349.99ドル、英国が269.99ポンド、欧州が299.99ユーロ、カナダが489.99カナダドル、オーストラリアが499.99オーストラリアドルに設定された。日本の読者が国内で購入する場合は、為替換算額ではなく日本公式価格が基準となる。
組み立てには、紙の説明書に加えてLEGO Builderアプリも利用できる。アプリではモデルを立体表示して拡大や回転を行い、手順を確認しながら組み立てられるほか、作業の進行状況を保存できる。
■「ダウントン・アビー」の象徴をブロックで立体化
「ダウントン・アビー」は、20世紀初頭の英国を舞台に、貴族のクローリー家と邸宅で働く使用人たちの生活を描いた群像劇である。テレビシリーズは2010年から2015年にかけて全6シーズンが放送され、その後は3本の映画が製作された。
映画第3作でシリーズ完結編となる「ダウントン・アビー/グランドフィナーレ」は、日本では2026年1月16日に公開された。テレビシリーズ開始から長年にわたって描かれてきたクローリー家と使用人たちの物語を締めくくる作品となった。
ハイクレア城は、ドラマや映画でダウントン・アビーの外観として使われた歴史的邸宅で、現在もカーナーヴォン伯爵家の居城である。セットは城全体を忠実に縮小するのではなく、特徴的な外観と代表的な室内を一体化し、作品の舞台と人物の物語を同時に楽しめる展示モデルとしてまとめている。
元記事: LEGO Ideas Downton Abbey Highclere Castle: 4,711 Pieces, 13 Minifigures, October Sale