Galaxy Buds4 ProがEISA賞を初受賞、2ウェイスピーカーと通話技術を評価

2026年8月25日 20:02

サムスン電子の完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds4 Pro」が、「EISA In-Ear Headphones 2026-2027」を受賞した。Galaxy BudsシリーズがEISA賞を獲得するのは今回が初めてとなる。

審査では、ウーファーとツイーターをそれぞれ専用アンプで駆動する2ウェイスピーカーと、Voice Pickup Unit(VPU)とDNNによるノイズ低減を組み合わせた通話技術「Sensor Fusion」が評価された。日本では2026年3月12日に発売されており、Samsungオンラインショップでの価格は4万1,250円(税込)である。

■Galaxy Budsシリーズで初のEISA受賞

EISA(Expert Imaging and Sound Association)は、Hi-Fi、ホームシアター、モバイル機器、車載機器、写真・映像などを扱う専門メディアで構成される国際団体である。各分野の専門家が製品を審査し、毎年8月に部門別の受賞製品を発表している。

EISAは2026年8月24日に2026-2027年の各賞を発表した。授賞式は同年9月4日、ドイツ・ベルリンで開かれるIFAの開催期間中に予定されている。

Galaxy Buds4 Proについて、EISAは独立したアンプを備える2ウェイスピーカーが明瞭で音楽性のあるディテールを生み、VPUとDNNによるノイズ低減を組み合わせたSensor Fusionがクリアな通話を実現すると評価した。

前年度の同部門では、Technicsの「EAH-AZ100」が受賞している。スマートフォンを中心とするGalaxy製品群の完全ワイヤレスイヤホンが今回選ばれたことは、日常向けの使いやすさと音響設計の両立が、専門家から評価された事例といえる。

■ウーファーとツイーターを個別に駆動

Galaxy Buds4 Proは、低域を担当するウーファーと高域を担当するツイーターを組み合わせた2ウェイスピーカーを採用している。各ドライバーが異なる周波数帯を受け持つことで、それぞれの特性を生かした音づくりを可能にする構成だ。

さらに、ウーファーとツイーターには個別のアンプが割り当てられている。低域と高域で異なる駆動条件に対応しやすくなり、サムスンは従来より力強い低音と繊細な高音、歪みを抑えた再生につながると説明している。

同社によると、新設計のウーファーは前世代と比べて有効振動面積を約20%拡大した。専用ツイーターとの組み合わせにより、低域から高域までの再生品質を高めているという。

対応するGalaxy端末との組み合わせでは、Samsung Seamless Codec Ultra High Quality(SSC-UHQ)による24bit/96kHzの音声伝送にも対応する。SSC-UHQを利用するには、対応するGalaxy端末とソフトウェアが必要となる。他社製端末では、接続先が対応するAACやSBCなどのBluetoothコーデックが使用される。

■VPUとDNNを組み合わせた通話技術

EISAがもう一つの評価点として挙げたのが、通話時の音声を処理するSensor Fusionである。Galaxy Buds4 Proは複数のマイクに加え、発話によって生じる振動を検知するVPUを搭載する。

この構成では、マイクが取得する空気中の音とVPUが検知する発話時の振動を組み合わせ、ユーザーの声を周囲の雑音から判別するための情報として利用する。DNNによるノイズ低減処理を併用することで、騒がしい場所でも通話相手に声を届けやすくする狙いがある。

サムスンは、強化したDNNアルゴリズムによって、従来世代の16倍に相当する音声情報を捉えられると説明している。この数値は同社の評価に基づくものである。

対応するGalaxyスマートフォンと接続した場合は、最大16kHzの音声帯域を扱うSuper Wideband通話も利用できる。VPUによる発話情報、マイク、DNNによるノイズ低減、広帯域音声を組み合わせることで、通話品質の向上を図っている。

■装着状態に合わせてANCと音質を調整

Galaxy Buds4 Proは、装着状態や耳の形状に応じて音質を調整するアダプティブイコライザーを搭載する。アクティブノイズキャンセリング(ANC)も周囲の騒音や装着状態に応じて制御される。

カナル型イヤホンでは、イヤーチップの密閉状態によって低音の聞こえ方や遮音性、ANCの効果が変わる。装着時の音響条件を継続的に分析して補正する仕組みは、利用者や装着状況による聞こえ方の違いを抑えるためのものだ。

本体はブレード型のデザインを採用し、ピンチ操作に対応する。イヤホンの重量は片側5.1gで、S、M、Lの3サイズのイヤーチップが付属する。防塵・防水性能はIP57である。

ANCをオフにした場合の再生時間はイヤホン単体で最大7時間、充電ケースを含めて最大30時間。ANCをオンにした場合は単体で最大6時間、ケース込みで最大26時間としている。

■日本では税込4万1,250円で販売

Galaxy Buds4 Proは日本で2026年3月12日に発売された。Samsungオンラインショップでの販売価格は4万1,250円(税込)で、ホワイト、ブラックに加え、同ショップ限定のピンクゴールドが用意されている。

Bluetooth機器との基本的な接続には対応する一方、SSC-UHQによる24bit/96kHz音声、Super Wideband通話、Galaxy AIと連携する一部の操作などは、対応するGalaxy端末やソフトウェアとの組み合わせが必要となる。このため、購入時には使用するスマートフォンで利用できる機能を確認することが重要だ。

今回のEISA賞は、Galaxy Buds4 Proが採用した2ウェイスピーカーとデュアルアンプ、VPUを利用する通話処理という二つの設計を専門家が評価したものだ。日常的に使う完全ワイヤレスイヤホンの中に、帯域ごとに役割を分ける音響設計と複数のセンサー情報を統合する音声処理を取り入れた点が、受賞の中心となった。

■注目ポイントQ&A

●EISAとはどのような団体ですか?

EISAは、Hi-Fi、ホームシアター、モバイル機器、写真・映像などを扱う専門メディアで構成される国際団体です。各分野の専門家が製品を審査し、毎年、部門ごとにEISA賞を選出しています。

●2ウェイスピーカーにはどのような特徴がありますか?

低域用のウーファーと高域用のツイーターが、それぞれ異なる周波数帯を担当する構成です。Galaxy Buds4 Proでは、各ドライバーを個別のアンプで駆動し、低域と高域の特性に合わせた音づくりを行っています。

●VPUは通話時にどのように使われますか?

VPUは、ユーザーが話した際に生じる振動を検知します。Galaxy Buds4 Proは、その情報を複数のマイクやDNNによるノイズ低減処理と組み合わせ、周囲の雑音から発話音声を判別するために利用します。

●iPhoneや他社製Android端末でも使用できますか?

一般的なBluetoothイヤホンとして接続できます。ただし、SSC-UHQによる24bit/96kHz音声、Super Wideband通話、Galaxy AIと連携する一部の機能には、対応するGalaxy端末とソフトウェアが必要です。

元記事: Galaxy Buds4 Pro Earns First-Ever EISA In-Ear Award on Dual-Driver Architecture

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