ヤマハの7.2ch AVレシーバー「RX500A」、生産スケジュール遅延で発売延期
2026年8月25日 19:37
ヤマハとヤマハミュージックジャパンは、ネットワーク対応の7.2ch AVレシーバー「RX500A」の国内発売時期を、当初予定していた2026年8月下旬から10月上旬へ延期した。理由は生産スケジュールの大幅な遅延としている。希望小売価格は9万9,000円(税込)で変更はない。
■国内発売は8月下旬から10月上旬へ
RX500Aは、ヤマハが2026年6月に国内発表した7.2ch AVレシーバーだ。当初は8月下旬の発売を予定していたが、8月24日に発売延期が告知され、変更後の発売時期は10月上旬となった。具体的な発売日は明らかにされていない。
同時に発表された5.2chのエントリーモデル「RX300A」は、希望小売価格6万6,000円(税込)で6月中旬に発売された。RX500Aはアンプのチャンネル数に加え、DTS:Xのデコードやネットワーク再生に対応する上位モデルとして位置付けられている。
■5.2.2ch構成とDolby Atmos、DTS:Xに対応
RX500Aは7基のパワーアンプを備え、通常のサラウンドスピーカーに高さ方向のスピーカーを加えた5.2.2ch構成に対応する。天井埋め込み型スピーカーや、天井に音を反射させるイネーブルドスピーカーを利用したDolby Atmos再生が可能だ。
Dolby Atmosに加えてDTS:Xのデコードにも対応する。音を固定されたチャンネルだけでなく、空間内の位置情報を持つオブジェクトとして扱う立体音響フォーマットを再生し、設置したスピーカー構成に応じた音場を構築できる。
一方、5.2chのRX300AはDolby Atmosのバーチャル再生に対応するが、DTS:Xのデコードや、ハイトスピーカーを使った5.2.2ch構成には対応しない。すでに5.1ch環境を構築しており、高さ方向のスピーカーを追加したい場合には、7基のパワーアンプを備えるRX500Aが適している。
両モデルには、高さ方向のスピーカーを設置していない構成でも立体的な音場を作り出す「Speaker Virtualization」を搭載する。RX500Aでは5.1chや7.1ch構成を維持しながら、仮想的な高さ方向の表現を加えることもできる。
■4K/120Hz、8K/60Hz対応のHDMI端子を搭載
HDMI端子は4入力、1出力で、4K/120Hzと8K/60Hzの映像信号を通過させるパススルーに対応する。HDR規格はDolby VisionとHDR10+をサポートする。
ゲーム関連機能として、映像のフレームレートに表示側のリフレッシュレートを合わせるVRRと、対応機器の接続時に低遅延モードへ切り替えるALLMにも対応する。テレビとの接続には、映像用のHDMIケーブルを通じてテレビ側の音声をAVレシーバーへ送れるeARCおよびARCを利用できる。
■RX500Aのみネットワーク再生に対応
RX500AはWi-Fiと有線LANを搭載し、Spotify Connect、Qobuz Connect、Google Cast、AirPlay 2などを利用できる。スマートフォンやタブレットを操作端末として使い、対応サービスの音楽をAVレシーバーで再生可能だ。
最大192kHz/24bitのハイレゾ音源再生にも対応する。Qobuz Connectなどでは、対応アプリから再生先としてRX500Aを選択でき、Bluetoothを介さずにネットワーク経由で音楽を再生できる。
操作には専用アプリ「Audio Connect」を使用する。ネットワークやGoogle Castの設定、インターネットラジオやポッドキャストの再生、入力切り替え、音量調整などをスマートフォンから行える。
Bluetoothは2台の機器を登録して切り替えられるマルチポイント接続に対応する。下位モデルのRX300AもBluetoothマルチポイントを備えるが、Wi-Fiや有線LANを使ったネットワーク再生はRX500Aのみの機能となる。
■付属マイクで室内の音響特性を自動補正
RX500AとRX300Aは、付属マイクでスピーカーから視聴位置までの距離や周波数特性などを測定する「ルームコレクション」機能を搭載する。測定結果を基に、設置した部屋とスピーカー構成に合わせて音場と音質を自動調整する仕組みだ。
コンテンツや視聴環境に合わせて選択できるサウンドモードも用意する。映画向けの「MOVIE」、音楽向けの「MUSIC」、小音量でも聞き取りやすくする「NIGHT」のほか、信号処理や一部回路を停止してノイズの低減を図る「PURE DIRECT」などを利用できる。
■本体中央に「5番目の脚」を採用
筐体の底面には、四隅の脚に加えて、本体中央に「5番目の脚」を配置した。ヤマハの上位AVレシーバー「AVENTAGE」に採用されてきたアンチレゾナンステクノロジーの考え方を取り入れた構造である。
この脚は、外側の4本の脚と組み合わせ、トランスなどに起因する内部振動を低減することを目的としている。振動低減による音質上の効果について、ヤマハは力強い低域表現と、焦点の合った音像の再現につながるとしている。
パワーアンプは各チャンネルを独立して構成するディスクリート方式を採用した。HDMIモジュールには大型ヒートシンクを備え、発生した熱を効率的に逃がしてDSP回路やHDMI回路を保護する設計としている。
■発売日は今後の案内待ち
RX500Aの国内希望小売価格は9万9,000円(税込)で、発売時期は2026年10月上旬とされている。8月25日時点で、具体的な発売日は発表されていない。
5.2.2chのスピーカー構成、Dolby AtmosとDTS:X、ネットワーク経由の音楽再生を1台で利用したいユーザーにとって、RX500Aはヤマハの新たな選択肢となる。購入を検討している場合は、ヤマハや販売店からの発売日と取り扱いに関する案内を確認する必要がある。
■注目ポイントQ&A
●ヤマハ「RX500A」はいつ発売されますか?
国内では当初の2026年8月下旬から延期され、10月上旬の発売が予定されています。具体的な発売日は、8月25日時点で発表されていません。
●国内価格はいくらですか?
希望小売価格は9万9,000円(税込)です。同時発表された5.2chモデル「RX300A」は6万6,000円(税込)です。
●RX500AとRX300Aの主な違いは何ですか?
RX500Aは7.2ch、RX300Aは5.2chのAVレシーバーです。RX500Aは5.2.2chのスピーカー構成、DTS:Xのデコード、Wi-Fiと有線LANを使ったネットワーク再生に対応します。RX300AはDolby Atmosのバーチャル再生とBluetooth再生に対応します。
●RX500Aはどの音楽配信機能に対応しますか?
国内向け製品情報では、Spotify Connect、Qobuz Connect、Google Cast、AirPlay 2などへの対応が案内されています。Qobuzでは最大192kHz/24bitのハイレゾ音源を再生できます。
●4K対応ゲーム機を接続できますか?
4K/120Hzと8K/60Hzのパススルーに加え、VRRやALLMをサポートしています。対応するテレビやゲーム機、ケーブルと組み合わせて利用できます。
元記事: Yamaha RX500A Pushed to October: Production Delay Upends September Launch