『SILENT HILL: Townfall』最新プレイ映像公開、アナログ機器で作り込んだCRTVと裏世界に注目

2026年8月21日 12:46

コナミデジタルエンタテインメントは2026年8月20日、『SILENT HILL: Townfall』の約19分にわたるゲームプレイトレーラーを公開した。映像では、ポケットテレビ「CRTV」を使った探索や敵との戦闘、霧に包まれたセントアメリアが裏世界へ変容する場面など、本作の主要なゲームシステムが紹介されている。

『SILENT HILL: Townfall』は、2026年9月24日にPlayStation 5、Steam、Epic Games Store向けに発売予定。開発はスコットランドのScreen Burn Interactiveが担当し、Annapurna InteractiveとKONAMIが共同で販売する。

■主人公サイモン・オーデルとセントアメリアの謎

舞台となるのは、1996年のスコットランドにある孤島セントアメリアだ。主人公サイモン・オーデルは、冷たい海から島へ漂着し、「状況を正す」という目的を頼りに、深い霧と静寂に包まれた町を探索する。

今回の映像は、海岸沿いのショアフロント地区にある住宅や集合住宅を巡る二つの場面で構成されている。サイモンはCRTVが拾う信号や町に残された手掛かりをたどり、ゾーイ・エリスという女性の家へ向かう。

ゾーイの部屋では、暗証番号で施錠された臓器提供に関する箱や、プリペイド式の電力カードを必要とする設備など、物語と結び付いた仕掛けが登場する。さらにサイモンは、自分とゾーイが一緒に写った写真を発見する。ゾーイのこともセントアメリアとの関係も思い出せないサイモンにとって、この写真は自身の過去を探る重要な手掛かりとなる。

本作は、シリーズの長編作品として初めて全編に一人称視点を採用している。限られた視界の中で町を調べ、敵を避け、必要に応じて戦いながら、断片的に示される過去をつなぎ合わせていく構成だ。

■探索と物語をつなぐポケットテレビ「CRTV」

CRTVは、シリーズで敵の接近を知らせてきたラジオの役割を発展させたポケットテレビだ。周囲を漂う不安定なアナログ信号を受信することで、近くにいる脅威の位置、物語の断片、謎解きのヒントなどを探し出せる。

映像では、通常の視界では捉えにくい敵の姿をCRTV越しに確認し、物陰に隠れながら移動する場面が登場する。周囲の機器から音を出して敵を誘導するなど、正面からの戦闘を避けるための手段としても活用されている。

PS5版ではDualSense ワイヤレスコントローラーのモーションセンサーを使ったチューニング操作も用意される。コントローラーを傾けながら信号を探すことで、画面上の操作とCRTVを手にするサイモンの動きを重ねた体験を目指している。

Screen Burn Interactiveは、CRTVに表示される映像の質感を作るため、ゲームプレイ映像やカットシーンを古いテレビやポケットテレビなどの実在するアナログ機器に通した。ライター兼ディレクターのジョン・マッケラン氏によると、ケーブルに損傷を加えたり、機器に磁石を近づけたりして得られた信号の乱れを収録し、ゲームへ取り込んだという。

同スタジオは、過去作でも機器のインターフェースを物語とゲームシステムの中心に置いてきた。『Stories Untold』ではテキストアドベンチャー端末やテープデッキ、『Observation』では宇宙ステーションのカメラシステムを採用している。CRTVも同様に、プレイヤーが世界をどのように見て、どの情報を受け取るかを左右する装置となる。

マッケラン氏は、CRTVを中心とする仕組みを成立させるうえで、一人称視点が不可欠だったと説明している。敵の探索、信号の受信、謎解き、物語の提示を一つの端末にまとめることで、CRTVは単なる敵探知機ではなく、セントアメリアを読み解くためのインターフェースとして機能する。

■近接戦闘とステルス、裏世界での銃撃戦

ゲームプレイトレーラーの前半では、サイモンがCRTVで敵の位置を探りながら、物陰を移動する様子が確認できる。敵に発見された場合には、木の板を武器として用い、攻撃やガードを組み合わせて応戦する。

本作では、敵と正面から戦うだけでなく、距離を取って回避したり、周囲の音を利用して進路から遠ざけたりする選択肢も用意される。持っている武器や周辺環境を踏まえ、その場に応じた対処が求められる。

映像の10分58秒付近からは、赤い光に覆われたセントアメリアの裏世界が登場する。サイモンは拳銃を手に集合住宅を進み、敵の位置をCRTVで確かめながら、ステルスと銃撃を使い分けている。

公式情報では、近接武器による攻撃とガードに加え、銃火器を使って距離を保ちながら戦う方法が紹介されている。一方、敵によっては回避が唯一の選択肢となる場合もあり、すべての遭遇を戦闘だけで切り抜けられる設計ではない。

■プレイ中の行動を反映する5種類のエンディング

『SILENT HILL: Townfall』には、合計5種類のエンディングが用意される。3種類の主要なエンディングは最初のプレイから到達でき、残る2種類のシークレットエンディングはNew Game+で解放される。

結末は、物語の終盤に現れる二者択一だけで決まるのではない。敵に対してどの程度攻撃的に行動したか、セントアメリアをどこまで調べたか、各場面でどのような方法を選んだかといった、ゲーム全体を通じた複数の行動が反映される。

マッケラン氏は、プレイヤーがサイモンとして取った行動にふさわしい、自然な物語の結末だと感じられることを目標にしていると説明している。探索や戦闘の進め方そのものが物語の受け取り方につながる点は、CRTVを介して断片的な情報を集める本作の構成とも結び付いている。

■Screen Burn Interactiveが描く新たな「SILENT HILL」

Screen Burn Interactiveは、2015年に設立されたグラスゴー拠点の開発スタジオだ。設立時から2025年7月まではNo Codeの名称で活動していた。

同スタジオは、2017年に『Stories Untold』、2019年に『Observation』を発売した。『Observation』は、2020年の英国アカデミー賞ゲーム部門でBritish Gameを受賞している。『SILENT HILL: Townfall』は、同スタジオがこれまでに手掛けた中で最も規模の大きい作品と位置付けられている。

本作はシリーズのサイコロジカルホラーを受け継ぎながら、スコットランドの町並み、全編一人称視点、CRTVを中心とする情報収集と謎解きによって、独自の体験を構成する。物語は一作で完結し、これまでシリーズに触れたことがないプレイヤーも楽しめる作品として制作されている。

『SILENT HILL: Townfall』は、2026年9月24日にPlayStation 5、Steam、Epic Games Store向けに発売予定。日本での希望小売価格はスタンダードエディションが7,480円、ダウンロード専用のデラックスエディションが8,580円で、PS5向けにはパッケージ版も販売される。

また、8月25日午後8時にドイツで始まる「gamescom Opening Night Live 2026」では、本作の新たな映像が公開される予定だ。日本時間では8月26日午前3時からの配信となる。

■注目ポイントQ&A

●CRTVはどのような機能を持っていますか?

周囲に漂うアナログ信号を受信し、敵の位置や物語の断片、謎解きのヒントを探すポケットテレビです。敵の様子を確認するほか、周囲の音を利用して敵を誘導する場面でも活用できます。

●エンディングは何種類ありますか?

合計5種類です。3種類の主要なエンディングには最初のプレイから到達でき、2種類のシークレットエンディングはNew Game+で解放されます。結末には、探索や敵への対処など、プレイ全体を通じた行動が反映されます。

●シリーズで初めて一人称視点を採用した作品ですか?

シリーズ全体で初めてではありません。2024年配信の短編作品『SILENT HILL: The Short Message』も一人称視点でした。『SILENT HILL: Townfall』は、シリーズのフルレングス作品として初めて全編一人称視点を採用しています。

●Screen Burn Interactiveとはどのようなスタジオですか?

スコットランドのグラスゴーを拠点とする開発スタジオです。2015年に設立され、2025年7月にNo Codeから現在の名称へ変更しました。代表作には『Stories Untold』と『Observation』があります。

●今回の映像では裏世界のどのような場面が見られますか?

赤い光に覆われたセントアメリアの裏世界を、サイモンが拳銃とCRTVを使って進む場面が収録されています。敵の位置を探り、音による誘導や銃撃を使い分けながら集合住宅を探索します。

元記事: Silent Hill Townfall’s 19-Minute Trailer Shows CRTV Built From Destroyed TVs

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