止まらない食品値上げ、資産防衛は新NISAでどう備えるか

2026年6月23日 19:32

 食品や日用品の値上げが続く中、新NISAを活用した物価上昇対策に注目が集まっている。

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 インフレ局面では現金の価値が目減りするため、ただ貯金しているだけでは資産が実質的に減少してしまうからだ。

 物価上昇に負けない資産防衛の結論は、現金から株式などの「インフレに強い資産」へのシフトである。新NISAの非課税メリットを活かし、物価上昇率を上回るリターンを目指す視点が必要だ。

■現金だけでは目減りするインフレの恐怖

 総務省が発表した2026年5月の消費者物価指数では、生鮮食品を除く食料が前年比で高い伸びを示した。値上げが続けば、同じ1万円で買える商品の量は確実に減っていく。

 銀行預金の金利は依然として低く、物価上昇率を上回ることは難しい。つまり現金のまま保有し続けるだけで、実質的な購買力は静かに失われていく構造だ。

 「節約すれば大丈夫」と考える人も多いが、節約だけでは限界がある。日用品や食品は生活必需品であり、消費量を大きく減らすことは難しいからだ。

 だからこそ、守りの節約と並行して、資産そのものを増やす「攻め」の視点が欠かせない。

■ 新NISAが物価上昇対策に最適な理由

 新NISAは株式や投資信託の運用益が非課税になる点が、最大の特徴だ。通常の課税口座では運用益に約20.315%の税金がかかるが、新NISAではその税負担がゼロになる。

 年間投資枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合計360万円まで利用できる。生涯の非課税保有限度額は1,800万円であり、長期的な資産形成に向いた設計だ。

 インフレ局面では企業の売上や利益も名目上は増加しやすく、株価が物価上昇に連動して上がる傾向がある。現金を株式に変えておけば、物価上昇による資産の目減りを相殺できる可能性がある。

 非課税という制度メリットを使わない手はないだろう。

■ 初心者が選ぶべき「インフレに強い」銘柄選び

 インフレ対策として意識したいのは、物価上昇分を販売価格に反映しやすい業種だ。

 生活必需品を扱う食品や日用品メーカーは、値上げをしてもある程度需要が落ちにくい性質を持つ。小売業や外食業など、価格決定力を持つ企業も同様の理由で注目されやすい。

 また海外で事業を展開する企業は、円安が進んだ場合に海外収益が膨らむ効果も期待できる。

 個別企業を選ぶ自信がない初心者は、特定の業種に偏らない投資信託やETFを使う方法もある。多くの銘柄に分散して投資することで、特定企業の業績悪化による影響を抑えやすくなるからだ。

 本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、あくまで考え方の一例として参考にしてほしい。

■ 資産を守るための現実的なステップ

 最初の一歩は、新NISA口座を金融機関で開設することだ。証券会社や銀行で手続きができ、口座開設には数週間程度かかる場合がある。

 次に、毎月いくら投資に回せるか、生活費とのバランスを考えて決める。無理のない金額から始め、相場の変動に動揺せず長期で続ける姿勢が重要だ。

 一括投資ではなく、毎月一定額を買い続ける積立投資は、購入価格を平均化できる利点がある。初心者はまずつみたて投資枠を使い、慣れてきたら成長投資枠も検討するとよいだろう。

 物価上昇という向かい風の中でも、制度を正しく理解して活用すれば、資産を守る道筋は見えてくる。

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