カレー粉から100年企業へ ヱスビー食品に見る“祖業と成長”の現在地
2026年6月11日 13:40
社名の由来を知った時、創業者(起業者)の想いを痛感させられることがある。ヱスビー食品(2805、東証スタンダード市場)などは、その好例。
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1923年(大正12年)、創業者:山崎峯次郎氏が日本で初めて国産のカレー粉の製造に成功し興した。1930年(昭和5年)に家庭用:ヒドリ印カレー粉を発売(絵図はホームページ参照)。
「社運が日が昇る勢いであるように、鳥が自由に大空を駆け巡るように、自社製品が津々浦々行き渡る思いを込めて・・・」、ヒドリ印に「太陽=SUN」と「鳥=BIRD」の頭文字「S&B」を併記し商標とした、という。1950年に「赤缶カレー粉」を発売した際には、赤缶に大きく「S&B」と記されている。
会社四季報は現状を「カレー粉創業事業。香辛料のシェア5割超で首位。即席カレー、パスタソースもシェア高い」としている。
収益動向は2022年3月期/23年3月期は売上高微増も原材料費高騰で原価率上昇、営業利益減。以降は「4.8%増収、44.1%増益」-「2.3%減収、21.4%増益」-「4.5%増収、9.3%増益」。今27年3月期は「4.2%増収(1345億円)、3.7%増益(107億円)」計画。
22年3月期50円配は、25年4月1日付け1対2の株式分割を勘案、今期予想60円配。と着実な歩み。前3月期の決算は「スパイス&ハーブグループ&香辛調味料が内外ともに順調に推移で、広告費増負担等をカバーし・・・」としている。
目が止まったのが「海外事業」。「10.3%増収(136億3100万円)、32.1%増益(38億円)」。
ヱスビー食品では「日本式カレーのアジア・オセアニアでの普及」をアッピールし、「2043年には海外売上高40%超」を、標榜している。今年早々には「海外事業における成長基盤強化 タイ王国で新工場の建設を開始」とリリースを発信した。
23年に創業100周年と100年企業の仲間入り。至26年の中計の着地に、瞬間「?」を感じた。24年3月期比売上高変わらず(1207億円)。調理済み食品事業を譲渡した結果。営業利益は64億円(20%増)。構造改革も進んでいる。
本稿作成中の株価は5000円トビ台。昨年初冬から右肩上がりに転じ1月9日は3940円(年初来安値)で通過、5月29日の5870円(高値)つけた後の調整場面。過去9年半余の修正済み株価パフォーマンスは4倍強。押し目対応か中朝構えかさて・・・読者諸氏のご判断に委ねる・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)