「村まるごとホテル」の山梨県小菅村、旅館再生の「ロビー」にカフェが先行開業へ
2026年6月9日 09:56
人口約600人の山村を一つのホテルに見立て、村内約100軒の空き家をホテルの客室に改修する事業を進める山梨県小菅村で、廃業した旅館を再生した村のロビー「kadoya(かどや)」(小菅村4533)に、カフェが先行開業する。オープンは6月15日の予定で、続いて7月18日にはマイクロホテルとしてのグランドオープンを計画している。
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Kadoyaは、村役場がある村中心部の国道139号線沿いにある木造2階建ての本館と平屋建ての別棟。かつて村民の多くが足を運び、さまざまな思い出をつくった旅館「かどや」だったが、過疎化の中で廃業し、廃墟同然になっていた。
施設を改装したのは、村と事業プロデュース会社の「さとゆめ」などが設立した古民家ホテル運営の「EDGE(エッジ)」。本館にはマイクロホテルとカフェ、物販コーナー、別棟にはランドリーとキッズスペースが設けられた。村と観光客をつなぐ役割だけでなく、村民の集う場所にする狙いが込められている。
小菅村は、山梨県東部の郡内地方に位置する山村。東京都奥多摩町、檜原村と隣接しており、東京都心から車で約2時間の場所にある。東京都の水需要を支える多摩川、神奈川県を流れる相模川の源流部、ミズナラやブナの自然林があり、豊かな自然が残っている。1950年代のピーク時には約2,200人が暮らしていたが、過疎化の波に飲み込まれた。
村は観光客の誘致や関係人口の確保で生き残る道を選択し、村全体を一つのホテルに見立てて村内約100軒の空き家をホテルの客室に改修する事業を、官民で進めている。そんな中、村のコミュニティの中心だったかどやを復活させ、村の新しいロビーとして再生する方針を打ち出した。
EDGEは初めて村を訪れた人に村の暮らしに触れるきっかけ、何度もやって来ている人に村や村民との関係を深める場所にしてほしいと期待している。カフェ、マイクロホテル以外の施設は順次開業する予定。(記事:高田泰・記事一覧を見る)