熊本の商業ビル「Echoes新町」、5カ国で建築デザイン賞入賞

2026年5月22日 14:45

 熊本市のコスギ不動産ホールディングスが所有する商業ビル「Echoes(エコーズ)新町」(熊本市中央区新町)が、世界5カ国の建築デザイン賞で入賞した。2階建ての小規模施設だが、町家を現代風に解釈した外観が坪井川に映え、優れた街の景観に貢献していることが高く評価された。

【こちらも】ユーフォーテーブル、歴史的建造物の「旧みずほ銀行徳島支店」取得 エンタメ拠点へ

 Echoes新町は2025年、JR熊本駅から北東へ約1.5キロ、熊本城西側の市中心部に完成した。地下1階、地上2階建てで、地下1階と地上1階は鉄骨、2階は木造で建築されている。地下1階に飲食店、地上1階に和菓子店、2階にオフィスが入居する。

 設計したのは、神奈川県出身で東京・高輪を拠点に活動する建築家の朴玄淳さん。「Echoes」の名称には地域文化の伝統と革新、歴史と未来が共鳴する場所にしたいという思いを込めた。

 延べ床面積500平方メートルに満たない小規模商業ビルが並ぶ一帯に合わせた規模で建てられたが、町家風でレンガを取り入れた茶色の外観が人目を引いている。さらに、他の建物が背を向けていた坪井川に向き合うテラスを設け、水辺の豊かな景観も構成している。

 イタリア発で世界最高峰のデザイン賞とされる「Aデザイン・アワード2025~2026」でシルバー賞を獲得。ドイツのハノーバーを拠点とする「iFデザイン・アワード2026」、台湾の「ゴールデン・ピン・アワード2025」、韓国の「アジア・デザイン・プライズ2026」、熊本県の「くまもと景観賞2025」で入賞し、世界から高く評価された。

 建築場所の新町は、江戸時代から熊本城の城下町として多くの商人や職人でにぎわった中心部。現在はオフィスや飲食店、医療施設などが並び、その一角を坪井川が流れる。設計者の朴さんは「熊本の気品とプライド、奥ゆかしさを表現した。Echoes新町から坪井川の姿を楽しんでほしい」とコメントした。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連記事

最新記事