松山市、JR松山駅前再開発で公募開始 にぎわい創出は実現するか
2026年5月15日 16:43
愛媛県松山市は、JR松山駅(松山市南江戸)周辺再開発で、にぎわい施設を市と連携して整備する事業協力者の公募を始めた。1953年建築の駅舎を使い続けていたため、四国の県庁所在地で最もしょぼい中心駅とやゆされていた。
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駅舎は2024年、立派な高架駅に生まれ変わったが、再開発が遅れ、駅の周囲は新駅舎の使用開始から2年近く経っても更地のまま。駅前ににぎわい拠点が整備され、汚名返上となるのはいつになるのか。
事業協力者の公募はプロポーザル方式で選ぶ。提案予定の施設と同程度の延べ床面積がある施設の開発実績を持つか、にぎわい施設に類する施設整備実績を持つ市内企業が条件。応募期間は6月17日まで。市は8月下旬に事業協力者を選定したい考え。
再開発は、車両基地跡を除く駅周辺約5ヘクタールが対象。市は3月末、駅周辺のまちづくりプランを策定した。駅の東口はホテルや商業施設などにぎわいの核となる施設を誘致するほか、新たなバスターミナルを整備し、伊予鉄道の路面電車電停をJRの新駅舎側に約30メートル移設するとした。
西口は再開発の目玉といえる5,000席規模のアリーナを整備し、プロバスケットボールの愛媛オレンジバイキングスの本拠地とする計画だった。しかし、愛媛オレンジバイキングスは4月、松山駅西口での整備が難しいとして撤退の意向を表明、まちづくりプランが早くも宙に浮いてしまった。
市は代替案の策定を急ぐ方針で、老朽化した市民会館の後継施設構想が浮上しているが、事業協力者の公募は見切り発車の形でスタートすることになる。市民の間からはあまりにもゆっくりした市の対応にいら立ちの声が上がっている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)