【どう見るこの株】ウォンテッドリー、26年8月期は最高純益更新見通し、特別利益計上と低PER評価が支援
2026年5月7日 08:27
■2Qは減収減益も通期純利益は連続最高更新を見込む
ウォンテッドリー<3991>(東証グロース)は、ゴールデンウイークの谷間の5月1日に15円高の1033円と5営業日ぶりに急反発し、その日の取引時間中につけた年初来安値1017円から底上げした。同社株は、今年4月14日に発表した今2026年8月期第2四半期(2025年9月~2026年2月期、2Q)累計業績が、減収減益転換して着地したことが響いて下値を探っていたが、これは中長期の成長基盤を再構築するための積極的な先行投資によるもので、2Q営業利益の8月期通期予想業績に対する進捗率は56%に達し、さらに8月期通期純利益は、連続して過去最高更新と見込まれていることを見直し売られ過ぎ修正買いが再燃した。この連続最高純益更新でPERが6.3倍と東証グロース市場の低PERランキングの第6位にランクインすることも、フォローの材料視されている。
■登録企業ユーザー数は続伸し純利益は明渡協力金の特別利益が寄与
同社の今期2Q累計業績は、営業収益23億3200万円(前年同期比5.8%減)、営業利益5億6200万円(同39.1%減)、経常利益5億6000万円(同38.5%減)、純利益5億4500万円(同40.3%減)と減収減益転換した。産業界で慢性的に人手不足が続く雇用環境下、就労者の転職活動や新卒者の就職活動が多様化することに対応し、ネット求人事業を展開するビジネス交流サイトの登録企業ユーザー数は4万4000社、登録個人ユーザー数は、444万人と続伸したが、新規受注が想定以上に厳しく、さらに短期的な利益の継続よりも中長期成長に向け積極的な先行投資を優先したことが要因となった。とくに広告費は、主力プロダクトの「Wantedly Visit」の広告キャンペーンを実施したことが負担増となっており、今8月期通期累計の販売管理費は、39億7000万円(同21.6%増)と見込んでいる。
今8月期通期業績は、期初予想を据え置き営業収益49億7000万円(前期比1.2%増)、営業利益10億円(同39.2%減)、経常利益9億8000万円(同40.4%減)、純利益15億4000万円(同42.1%増)と見込んでいる。純利益は、本社移転に伴う建物賃貸契約の解約合意で明渡協力金などで15億5000万円の特別利益を計上することが寄与して前2025年8月期の過去最高(10億8300万円)を連続更新する。
■PERは6倍と超割安で相場格言の「三割高下に向かえ」の底値買いチャンス
株価は、前期第3四半期の好決算でつけた昨年7月の昨年来高値1437円から今期業績の減収減益転換を予想したことで下値を探り、今年5月1日に一時、年初来安値1017円と売られ、即リバウンドしたところである。PER評価は、6.3倍と東証グロース市場の低PERランキングの第6位と売られ過ぎを示唆し、テクニカル的にも、昨年7月高値から29%の調整と相場格言が「三割高下に向かえ」と教える底値買い水準を示しているだけに一段の底上げが有力となる。まず昨年来高値から年初来安値への調整幅の3分の1戻しの1157円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)