【注目銘柄】サカタのタネは年初来高値更新、ブロッコリーの指定野菜追加指定で業績恩恵効果を期待

2026年4月3日 08:20

 サカタのタネ<1377>(東証プライム)は、前日2日に55円高の4455円と3営業日続伸して引け、取引時間中には4470円と上値を伸ばして今年3月19日につけた年初来高値4445円を更新した。今年4月に農林水産省が、ブロッコリーを指定野菜に追加指定しており、ブロッコリーの種子は、同社が世界シェア65%を誇る主力製品であり、これによる作付面積拡大による業績恩恵効果を先取りしてディフェンスブ株買いが増勢となった。業績ファンダメンタルズでは、今2026年5月期業績が、上方修正され期初の減益転換予想が増益を維持し、テクニカル的にも25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆したことがサポート材料視されている。

■種子の世界シェア65%を誇り生産農家・作付面積拡大で業績押し上げ

 指定野菜は、農水省が野菜生産出荷安定法に則って消費量が多い野菜の安定供給を目的に指定産地を指定して野菜価格が一定以上に下落した場合に補償交付金を支給して生産農家の経営を安定化する制度である。これまで14品目の野菜が指定されていたが、今年4月からブロッコリーが、1974年のジャガイモ以来、52年ぶりに追加指定された。ブロッコリーは、栄養価が高く健康食品人気も加わって消費量を伸ばしていることに対応するもので、この追加指定により生産農家の意欲が高まり作付面積が拡大することが想定される。同野菜の種子は、サカタのタネが世界シェア65%を誇る主力製品であり、同社の業績を押し上げると期待されている。

 一方、同社の今2026年5月期業績は、今年1月13日に上方修正され売り上げ1010億円(前期比8.7%増)、営業利益125億円(同2.0%増)、経常利益130億円(同5.6%増)、純利益100億円(同3.0%増)と見込み、期初の減益転換予想が連続増益となる。野菜種子、花種子の販売が好調に推移し、想定為替レートを1ドル=150円、1ユーロ=180円と円安方向に見直したことが要因となった。

■GC示現で上昇トレンド転換を示唆し4年半ぶりの5000円大台も

 株価は、今期業績の減益転換予想を嫌って3310円と下値を探り、今期第1四半期業績の大幅増益着地、自己株式公開買付(TOB、TOB価格3285円)を手掛かりに4415円高値まで上値を伸ばしたが、上方修正した今期業績が、市場コンセンサスを下回ったとして3885円と再調整し、売られ過ぎとしてリバウンドし年初来高値4445円まで買い直されて25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは18.6倍と東証マザーズ市場の全銘柄平均並みだが、ディフェンシブ業態を評価して再発進し、年初来高値を上抜いたここから2022年10月以来、4年半ぶりの5000円大台奪回を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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