6月の外食市場規模は2876億円、軽食業態が好調で前年比プラス続く
2025年8月3日 16:48
ホットペッパーグルメ外食総研が6月の外食市場規模を発表。ファーストフードや牛丼、カレーなどの専業店と言った軽食業態が好調だったことで、3カ月連続で前年同月を上回ったことが分かった。
【前月は】5月の外食市場規模は3137億円、2カ月連続増で新型コロナ前に近づく
■外食市場は3カ月連続で前年同月上回る
7月31日、ホットペッパーグルメ外食総研が6月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比34億円増の2,876億円となり、3カ月連続で前年同月を上回った。ただし新型コロナ前の2019年比は86.1%で、5月の96.9%から10.8ポイントマイナスと大きく後退している。
個別の指数では、外食実施率は同1.6ポイント増の69.1%、外食頻度は同0.06回減の3.71回、外食単価は同12円増の2,845円。圏域別の市場規模は、首都圏が同90億円増の1,851億円、関西圏が同2億円減の715億円、東海圏が同54億円減の310億円となった。
■外食実施率と外食単価は増減が分かれる
外食実施率と外食単価は性別や年齢層で増減が分かれた。外食実施率でプラス幅が大きめだったのは、20代女性が79.4%(前年同月比:2.9ポイント増、以下同じ)、40代男性が70.8%(3.6ポイント増)、40代女性が69.0%(3.9ポイント増)など。反対に30代男性が69.3%(2.4ポイント減)、60代女性が61.3%(0.3ポイント減)と、この2つの層で前年同月を下回った。
外食単価でプラス幅が大きめだったのは、40代女性が2,867円(292円増)、60代女性が3,079円(213円増)など。反対にマイナス幅が大きめだったのは、30代男性が2,608円(208円減)、60代男性が3,178円(322円減)など。
■16業態中11業態で前年同月上回る
業態別市場規模は、16業態中11業態で前年同月を上回った。プラス幅が大きめの業態は、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(6月の市場規模:329億円、前年同月比:18億円増、以下同じ)、ファミリーレストラン・回転すし等(244億円、17億円増)、ファーストフード(31億円、7億円増)、牛丼・カレー等・一品もの専売業態(42億円、13億円増)など。
反対に前年同月を下回った業態は、中華料理店(194億円、29億円減)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(164億円、17億円減)など。また、その他の各国料理店が前年と変わらず(市場規模:33億円)だった。
新型コロナ前比では食事主体業態は92.3%で5月の103.6%から11.3ポイント減。飲酒主体業態は72.9%で同86.1%から13.2ポイント減。軽食主体業態は109.0%で同98.7%から10.3ポイント増となり、軽食主体業態のみが大きく伸びている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)