豊洲再開発のラストピース、「豊洲セイルパーク」が開業
2025年7月25日 09:10
IHIと三菱地所が東京都江東区で整備していた複合施設「豊洲セイルパーク」(江東区豊洲)で、商業エリアが24日に開業した。IHIの前身に当たる東京石川島造船所の企業城下町から、「職・住・遊・学」が融合する新しい街に生まれ変わる大規模再開発のラストピースで、初日から買い物客でにぎわった。
【こちらも】複合施設「豊洲セイルパーク」、商業施設が7月24日開業へ
豊洲セイルパークは約1万3,000平方メートルの敷地に建つ地下1階、地上15階建て延べ約8万9,000平方メートル。低層階に商業エリアと起業支援施設、シェア企業寮、駐車場など、高層階にオフィスが入る。
商業エリアには21店が順次登場する。主な店舗は食品スーパーの「ワイズマート」、コンビニエンスストアの「セブン-イレブン」、体操教室の「ネイス」、2~5歳児対象のプリスクール「グローバルリープインターナショナルスクール」、カフェ・レストランの「フルーツピークス」、和食の「やまでん丸」、医療モールの「ドクターズスクエア」など。
起業支援施設は文具大手のコクヨが運営し、働き方に応じてオフィスや会議室を利用できる。オープンは9月1日の予定。シェア企業寮は全39戸。さまざまな企業やスタートアップとの異業種交流を促し、人的ネットワークの形成や学びの場所提供も進める。入居開始は8月1日から。9月1日からは家庭料理のテイクアウトステーションが開設される。
東京石川島造船所は戦前の1939年、豊洲に近代化された造船所の東京第一工場を開設。戦後は海上自衛隊の護衛艦や民間のフェリーなどが建造された。造船所は2001年に閉鎖されたが、都心部に近接した好立地を生かし、オフィスビルや大学、マンション、商業施設用地として再開発が続いてきた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)