シニアジョブの、「ベテラン調理人仲介・派遣」再開の成功を期待する

2021年12月21日 08:05

 50歳以上のシニアに特化した人材紹介・派遣を仲介するシニアジョブが、11月22日に『シニア調理人材の正式取り扱いを決定。コロナ禍中で飲食業界の苦悩を聞いていた(中島康恵)代表が「少しでも貢献を」と、11月22日に決断』と題するプレスリリースを配信した。

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 要するに11月19日に持ち回り閣議で決定した「基本的対処方針」の変更を受けたものだ。大まかに言って、新型コロナウイルスワクチン接種を受け陰性証明を示した人には、制限を緩和する⇔緊急事態下でも「午後9時までの飲食がOK」「5人以上の会食もOK」とする内容。確かにコロナ禍でこの上ない厳しい大嵐に晒されてきた飲食店にとっては、諸々の声はあるがこの上ない朗報。

 中島代表は、「いやというほど飲食店関係の方から悲痛な声が多く寄せられた。が、今年秋以降、感染者数が減少してくると今度は飲食業界の人材不足の話を耳にするようになった。まだまだコロナをめぐる状況は安心・安定したものとは言えないが・・・」と今回断を下した背景を語っている。

 ただ現実問題として、10月から試験的・段階的にシニア調理人人材の紹介を実施した結果「十分な需要があると見込まれた」ことで踏み切ったという。

 では具体的にシニアジョブは、どんな角度からシニア調理人の仲介・派遣に腰を上げるのか。「調理資格を有する、調理経験10年以上のベテラン調理師」が大前提。そうした前提で、例えば過去のテストケースで需要が確認できたこんな具合の求人を展開していくとしている。

★旅館での調理(正社員):60代歓迎、完全宿舎制、転居費用支給。

★ホテルでの調理(パート):完全週休2日、残業少なめ、宿舎・まかないあり。

★医療施設での調理(派遣):50歳以上在籍多数、残業なし。

 中島氏は、こうも語っている。「コロナ流行前までは、外国人旅行客などを対象にした宿泊施設の調理スタッフや、医療・介護施設の調理スタッフなどのニーズが高まっていた。特に宿泊施設のケースでは観光地等、通勤の難しい遠隔地に勤めるケースが多かった。子供が自立し身軽になったシニア調理人人材が重宝される傾向にあった。今回も数件のテストケースを経て本格的なシニア調理人人材の取り扱いを検討していた」。

 シニアジョブが踏み切ったシニア調理人の仲介・斡旋が、思い通りに進むことを切に望みたい。それは、コロナ禍という現実に一区切り入れられることを意味するからである。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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